感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にゃん吉
5
助成型財団に絞り、本邦の財団の歴史の紹介、海外(主としてアメリカ)の財団の沿革、活動内容との比較等をふまえ、日本の財団法人の展望等が叙述されています。昭和59年出版の本で、脱工業化社会の到来を見据えた提言がなされていたり、当時を偲ばせる記述が見られます。本邦の公益活動では、欧米的な奉仕より報恩という観念の方がなじみやすいのではないかとか、明治後半から大正の公益事業を調べていると、必ずどこかで渋沢栄一が登場するとか、アメリカの大型財団は政治性が強いといった指摘など、色々興味深い話がありました。 2021/04/22
wei xian tiang
1
恩賜財団済生会っていうから内帑金かなんかで作ったんかと思いよったら、相当財界から無理栗金を集めとるげな。これに限らず戦前の財閥の社会貢献意識の高さは正当に評価すべき。2013/09/01