中公新書<br> 明治の異才福地桜痴 - 忘れられた大記者

中公新書
明治の異才福地桜痴 - 忘れられた大記者

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121007438
  • NDC分類 289

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にゃん吉

4
福地桜痴の伝記。序文で、明治18年の新聞の読者投票で選ばれた日本十傑では、著述家として福沢諭吉、新聞記者として福地桜痴が選ばれているが、現代では、福地は忘れられた人となり、福沢は、いまだに忘れられぬ人であるという問題提起がなされ、本文でも、折に触れて、福沢の来し方との対比や、両者のわずかな接点が叙述されており、福沢との比較の視点が特徴的です。両者とも、同時代の洋行した在野の知識人であり、比較により、福地という人の惜しむべき多才、異才、それ故の躓きが、うまく浮かび上がっているように思われました。 2023/08/11

じろう

2
名前だけは知っていたが江戸から明治へ権力にすり寄る才子ばった言論人のイメージしか沸かない。共感できるところほとんどねえ。2018/11/20

富士の鷹

1
福沢諭吉と同じく幕末遣欧使節はじめ数度の洋行を経て維新後は、言論文筆の世界に身を置いた福地。 一世紀半後、諭吉との知名度はかけ離れてしまっているが、なにがそうさせたのか。厳しい現実。2011/06/18

チタカアオイ

0
【図書館】2016/04/28

千住林太郎

0
福地桜痴は、幼少より才に恵まれ、幕吏として海外に随行し、維新後は大記者として名を馳せた人物である。だが、副題にあるように生前から忘れられた人として評価されていた。いったい、なぜ桜痴はそう評価されたのか。 記者・政治家・劇作家といい一つのことに専念するにはあまりにも桜痴は多才すぎた。記者としても政府寄りの論説は自由民権運動全盛期にはすでに古く、政府寄りの政党結成を目論むも無残に失敗する。劇作家としてもその作品は不評であった。 才がありながら沈む行く桜痴の生涯には一抹の寂しさが残る。2021/11/14

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