中公新書<br> 時はいつ美となるか

中公新書
時はいつ美となるか

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121007278
  • NDC分類 702.3

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

meg

26
本のタイトルはやはり大切だろう。「時はいつ美となるか」とても素敵だと思う。新書ではあるがエッセイのようで読みやすい。最終章でゴッホの『鳥のいる麦畑』について触れられている。感銘をうける。2024/05/09

みつ

20
このところ「時間」に関する本をいくつか読んだとりあえずの締めくくりとして、約40年ぶりの再読。謎めいて魅惑的な表題。まえがきでのやりとりから・・・「時はいつ美となるか、と問えば、時熟の問題となる。そういうことだろう」と。そういうことである。ただ、そういうことであると言ったその次に、実は私の問題が始まる。本文ではそれは、「美は人生を救済するか」という問いと一つになっている。美術とニヒリズム、ヨーロッパの歴史世界とキリスト教、道元の『正法眼蔵』における時間論と現象学、といった問題がそこに絡んでくる。・・・➡️2023/11/23

tenchi

2
タイトルに惹かれて買った本です。「時はいつ美となるか」まず美し響きを持ったタイトルだと思いました。哲学者が書いた美学美術評論で「歴史的時間の流れの中で時が緩やかに熟して美となり、それが反復して感動が生まれ芸術となる。」そんな美的時熟の有り様をゴッホやモネ、セザンヌなどの絵画作品やドイツを中心としたゴシック、ロマネスク、バロック、ルネッサンス等の建築物や彫刻に辿っていくものです。私にはやや抽象的で難しい部分もありましたが、十分理解できる格調高く美しい作品でした。いつかもう一度じっくり読み直したいと思います。2011/08/25

H2A

1
シャルトル大聖堂に興味を持ったのはこの本のおかげ。絵画と建築を横断的に論じたユニークな好著。論議には抽象的なところもあって、当時理解できたという確信もないので、手に入れられたら再読したい。

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