感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紙魚
1
今までにも、精神病理学の医者さまの本は読んだことがあったが、こちらはよりハード面からアプローチする精神神経学の医者さまの本。門外漢たる私は、まず術語に飲み込まれて混乱してしまいがちだった。感覚、知覚、認知、認識、意識、心、これらの使い分けをともすると見過ごしてしまう。脳というハードウェアはたしかに精神や心について多くを負っているものの、それ以外の要素を忘れるなかれ。そんな内容と受けとった。あとは、精神分析や心理学は臨床の方から見て胡散臭さを感じておられるようだとの印象をもった。類書に多くふれ、術語を弁えた2009/07/24