感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
5
食事から見た文化、食事という文化について、いろいろな視点から語られている格好の入門書。特に食事と性の関係はまさにといった感じ。食事も性も、生存と密接に関わりながら文化、快楽としてのそれには微妙な後ろめたさや背徳感が付きまとう。一方、社会が豊かになるほどそうした秘め事感は払拭されオープンになっていく。井上敏樹なんかがセックスの代わりに食事シーンを入れる理由が見えてくる。非モテとかも、貧困社会で贅沢が敵視されるのと同じような根があるのかもしれない。文化としての贅沢、快楽は今後も隆盛してほしいものだ2012/07/02
ネムル
4
非常に示唆に富む内容で、巨視的なところから食事の文明をがっつり掴むには良い。ただし宗教や医学・薬学との関連は、それだけで一冊になりそうなもので物足りない。コメとおかずの繋がりや食卓の分配法から見る、近現代日本の食事の変容が分量も多く割かれており興味深い。2014/01/17
ゅぅ
1
全ての社会に共通する食事の起源について、いろいろな方向から考察されています。宗教との関係、医学との関わり、部族による食事パターンの違いなど。統計をもとに解説されているところもあれば、「なぜ大食い番組は嫌われるのか」「なぜコックは男の仕事なのか」「献立」の由来、禁欲の起源など…石毛さんの考察がトリビア的で面白い。「食べること」に関わるあらゆることの総論。2011/01/08
marukuso
0
日本人はオカズ食いになった。お米を食べずにパン食になったと言われるが実際はオカズの量が増えたせいで米の消費量が落ちたのだ。古い本だけど、小難しいことは書いてないし、食にまつわる民俗学とでもいった方がいいような内容でおもしろい本だった。食は一人で食べるものではなく、家族や親しい人と食べる社会的な行為なのだという点は納得。大概新歓とか接待とかは「食事」が多いのはそれ故。酒もあるけど。日本と中華、西洋圏との比較などもよかった。2015/11/25
timothy
0
大変興味深い内容であるとともに、中公の新書とは思えぬほどの美文で読み易い一書です。良書。




