中公新書<br> 千利休 - その生涯と芸術的業績

中公新書
千利休 - その生涯と芸術的業績

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121006103
  • NDC分類 791.2

感想・レビュー

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夜間飛行

191
堺の納屋衆の家に生まれた利休は、二人の師から貴族の茶と庶民の茶を学んだ。豪華な唐物より日常の道具を尊び、二畳の茶室を営む一方、信長の茶頭として、また鉄砲を売る死の商人として武家に食い込み、秀吉に近侍して大名を凌ぐ権勢を誇った。北野大茶湯を見ると、万人に開かれた侘び茶に秀吉も理解がある。が、秀吉の黄金の茶室を利休が設計したとする文献もあるらしく、利休は丿貫のような隠者茶人にはない美意識と矜恃を秘めていた。低姿勢で人を蕩してきた秀吉が、茶室の躙口を潜りしながら、肚の内にはどんな思いを抱えていたのか気になった。2024/06/29

うしうし

3
歴史学の大家である学者晩年の著作。35年以上前の刊行であある。利休が信長に鉄砲玉を手配した死の商人(p16)であったこと、「利休」の号が天正14年9月以降のものであること(p40)等が指摘される。また、利休が黄金の茶室の設計に関わったとされる直接的な証拠はないが、著者はそう考えること(p51)や大友家文書録にみえる宗麟と利休との関係に初めて注目したのが著者だったこともわかる。ただ、他の研究者の研究成果を、名前を挙げずに、口汚く批判している部分もあり、この点が悪い意味で印象に残ってしまった。2018/06/24

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