感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
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堺の納屋衆の家に生まれた利休は、二人の師から貴族の茶と庶民の茶を学んだ。豪華な唐物より日常の道具を尊び、二畳の茶室を営む一方、信長の茶頭として、また鉄砲を売る死の商人として武家に食い込み、秀吉に近侍して大名を凌ぐ権勢を誇った。北野大茶湯を見ると、万人に開かれた侘び茶に秀吉も理解がある。が、秀吉の黄金の茶室を利休が設計したとする文献もあるらしく、利休は丿貫のような隠者茶人にはない美意識と矜恃を秘めていた。低姿勢で人を蕩してきた秀吉が、茶室の躙口を潜りしながら、肚の内にはどんな思いを抱えていたのか気になった。2024/06/29
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