感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー
4
社会機能としてのシャーマニズムを分析。魂となって霊界を旅する脱魂型、外から神もしくは何かが寄り憑く憑依型の大分類、シャーマンになるに至ったプロセス(修行型と召命型)、そして各民族の異界観、そして社会の中での機能について論考を進めていきます。ある意味人間の心の問題を社会的側面から探る試みであり、紙数に制限のある中では困難な論考のように感じますが、ワッピー的にはわかりやすく、映画「デルス・ウザーラ」の各場面や池上永一の「バガージマヌパナス」「風車祭」などを思い起こしながら面白く読めました。2015/12/05