感想・レビュー
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フンフン
6
著者はハワイ生まれの日系二世。徳川時代から戦後までの日本の思想史を概観する。日本で対立する思想の流れは基本的に現実主義と理想主義というふうにくくっている。私は開国派と攘夷派に区分するのがいいと思うが、一貫した思想対立が流れているというのは確かである。講座派と労農派の対立は、今では過去の話となったが、これが重要だったのは、当時のマルクス主義の公式では、封建社会はブルジョア革命、資本主義社会は社会主義革命ということになっていたので、非常な議論のタネになったのである。 2023/08/03
