中公新書 聖堂騎士団

篠田雄次郎

中央公論新社（1976/12発売）

• サイズ 新書判／ページ数 188p／高さ 18cm
• 商品コード 9784121004529
• NDC分類 230.45
• Cコード C1222

感想・レビュー

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[うえ]

「近代的軍隊組織、総長ー管区長ー修道院長の三段階と、巡察使による監査は、同時に大組織運営の道具でもあった。この熟達した行政能力に国際金融のノウハウが蓄積された」「第一次世界大戦後の苦境を乗り切るためにドイツの製鉄会社が大合併をして「合同製綱」を設立した。これがその組織のノウハウを、一大コンツェルンとして、前例が産業界になかったために、聖堂騎士団から持ってくる。そして、じらい大組織の範となったために、産業界の大組織は多かれ少なかれ聖堂騎士団の旗の下に動いていることになる」

2018/04/27

[_sakadon_]

十字軍、聖堂騎士団、イスラム教徒の立ち位置の説明があり面白かった。聖堂騎士団は仲介役のような形だったようにも見える。イスラム教徒との間で条約を結び守ったり（十字軍を送ってくるところは異教徒との条約をしばしば守らなったり）した。また、為替手形で十字軍とイタリア商人との仲介をしていたり。為替取引ができるような財の元手は、税を避けて騎士団に寄進された財か。

2025/03/07