感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bookkeeper
62
★★★☆☆ 再読。議論で勝つためにともすれば陥ってしまう強弁・詭弁やパラドックスを論理的に解きほぐして楽しもうという本。書名から「この人、詭弁のノウハウを学ぼうとしているいけ好かないヤツなのでは」と誤解されそうだがそうじゃありません。学術的な記述は抑えめにして、出来るだけ分かりやすく解説しようとしてくれている。それでも後半からパターン分けや数式を用いた記述が出てくるとしんどくなるけど…。政治の世界や国際社会で幅を利かせている強弁や主張が何故不毛なのか、いかにロジカルでないかを読み解く入り口になりそう。2024/01/18
佐島楓
58
論理学の初歩と、言葉をつかったゲーム、著者の教育論をあわせたような本。語り口がユーモアにあふれていて面白い。ひねくれた人は、今も昔もいるものだ。2016/02/07
おさむ
44
相手の言うことを聴くな。自分の主張に確信を持て。逆らう者は悪魔である(レッテルを利用せよ)。自分の言いたいことを繰り返せ。脅し、泣き、または喋りまくれ。これらは詭弁ならぬ強弁の要諦です。まるでどこかの国の政治家のようですね笑。なお強弁と詭弁を区別するのは至難の技だそうです。佐藤優が推薦する中公新書100冊の1冊。2017/01/31
そうたそ
37
★★★☆☆ 2015年度の1冊め。出版は40年ほど前の作品ながら、今なお色褪せることのない名著だという評判を耳にしたので手にとって見た次第。詭弁術を主に論理学について相当分かりやすく説明がなされている一冊。ただ相当分かりやすくとは言っても、論理学自体が一般人は寄せ付けないとでもいうかのようなオーラを纏った、どこか一般人に関して排他的なイメージのある学問であるかのように思うので、やはり難解なのは難解である。途中から若干ついていけなくなったのが正直なところ。願わくばこの人の講義を受けてみたい。2015/01/01
inami
29
◉読書 ★3.5 タイトルが「論理学」ならぬ「詭弁論理学」となっているので「何かな?」と思い読んでみた。また、日頃何かと「議論」する機会も少なくないので参考になることはないかな・・と。内容は、「議論の種々相」に始まり、おおきく二つで、一つは「強弁術」の二分法(善と悪、敵か味方か)や相殺法、もう一つは「詭弁術」で、消去法、ドミノ理論等について述べられている。明日から即、議論に活用できますというような内容でもないのだが、「論理の遊び」として掲載(後半約三分の一)されている「パズル」も含め、参考になりました。2020/08/31
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