感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スズツキ
6
現在必要とされそうな人物なのに、なかなかアップデートされないなんとも残念な幸徳秋水のことを知るのに一番手軽なのはこれなのかな? 出版当時は本書に出てくる人物の新書が乱発されていた時代で『管野すが』『田添鉄二』『小泉三申』なんていう非常にマイナーな評伝があった。実に羨ましい。著者の語り口は評価の分かれるところだが、良書です。2017/04/19
denz
3
かなり古い伝記なので既知のことばかりであるが、肩の力を抜いた語り口で叙述される秋水の生涯は頭の整理には便利。同じ母子家庭に育った師である中江兆民への思慕と、母親不在で継母に悪夢をみせられた管野スガとの交情という前半生と晩年の破局への家族関係のコントラストが印象に残った。しかし、本作が書かれた時代は社会主義や新左翼運動に希望や期待のあった時代だったのだな。2013/09/18
hyena_no_papa
2
本書を購入したのが1983/4/10。当時読了したかは記憶にない。巻末には2017/1/7の書き込みがあるので、それまで〝積読〟だったか?購入時は未だソ連東欧諸国が西側に対抗する勢力として冷戦下にあった。それから6年余にしてソ連は崩壊。世界の共産主義運動は今や語る人さえいないほどの有り様だが、明治以来の日本ではロシアの影響を受けた社会主義運動が一定の勢いを得ていた。その中で起きたのが大逆事件。本書を読んでも幸徳秋水以下の罪に問われた人びとが何を求めていたのか?戦後世代の私にはもはや理解不能である。
-
- 和書
- 和歌史を学ぶ人のために




