中公新書<br> 神武東遷 - 数理文献学的アプローチ

中公新書
神武東遷 - 数理文献学的アプローチ

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  • サイズ 新書判/ページ数 226p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121001788
  • NDC分類 210.3

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くまきん

2
今や80歳を越えてなお邪馬台国畿内説退治に血気盛んな(笑)安本美典先生の1968年の著作である。氏の文章は、さすが文章心理学の専門家であるだけに、マルクス系の人の著作に比べて明快で読みやすい。で、ここでは「数理文献学」を用いて日本書紀の「神武東遷」を分析しているのだが、またその余りにも明快な論理を展開されるので、「はい、そうですか」...と言うしか今の自分には出来ない。美典先生の数理的考察によると、天照大御神を卑弥呼と見なした場合、神武天皇の活躍した時代は西暦270年前後になるそうだ。2015/02/10

山像

1
邪馬台国は北九州にあり、卑弥呼は天照大神と同一人物で記紀が伝える天皇家の人物もほとんど全て実在したという何とも強烈な主張だった。読む前はこの著者をあまりまともな論者だとは思っておらず、その理由は「タイトルを見る限りではほぼ同じ内容の一般書を何十冊も出しているから」だったのだけど、少なくともこの一冊に限れば大いに説得力はあった。歴史書の情報を最節約的に解釈し、筋の通ったストーリーを見出すということにはほとんどSFのような快感がある。 まあ、自分なりの判断をする為には対立説についても読まねばならないだろうが。2016/01/02

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