感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
耳クソ
15
題名通り近世の刑罰の様々をひたすら淡々と書いて60年読まれている奇妙な本。新書の醍醐味である。細川重賢治世下の熊本藩の奇跡的な先見性、定信の政治思想と徂徠学の微妙な距離感を再確認できる。2024/01/28
れんが
8
江戸の牢屋には絶対入りたくない! 刑罰も酷いものばかり。2019/05/13
富士さん
6
名著の誉れ高い本、再読。歴史学としての水準はわかりませんが、とても示唆に富む内容です。見せしめ的刑罰から教育的刑罰への移行という着眼点は、個人が集団に結びついていることを前提にした刑罰から単独の個人を対象にした刑罰への移行であるとも考えられ、フーコーとの議論とも絡めて考えられます。また、牢獄内での生活の描写は、時代に関わりなく、このような小さな規模であっても、閉鎖的な強制収容施設では自発的に残酷な暴力が当然のように行われることを示しており、より幅広い学問に開かれた知見が多く示されているように思います。2018/10/28
おらひらお
4
1964年初版。刑罰の様子が結構詳しく描かれています。とりあえず江戸時代の牢屋には入りたくないものですね。あと、結構、死罪になる場合が多いですね・・・。2013/03/02
すず
1
刑罰よりも、牢屋内の様子が興味深かった。衛生面などはともかくとして、近代と現代の差はあれど、今も人権面はたいして改善されてないような? 根っこの部分の考え方が変わってないような気がした。2013/04/01