感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
びっぐすとん
13
一条帝の後宮である意味有名な女御。当時の上級貴族の娘なら当然であり、かつ自身もそのつもりで妃となったのに、帝には格別寵愛の后が他にいて、只でさえ影が薄いのに悲しい妊娠(想像妊娠とも云われている)の結果、後宮にいたたまれず家に籠り、夫である一条帝とは疎遠のまま死別した女性が、真の愛に目覚め、父親の反対(髪を切られた)も世間の風評も何のその、ひたむきに愛する男の為、女の幸せを突き進んだ姿勢に、時代を越えて共感した。愛する人たちとの生活より価値のある幸せなんて、千年後の今もない。
若黎
11
図書館本。承香殿の女御は藤原元子のことだったか。うーん、白河天皇の女御である藤原道子だと思い込んでいた、 まあ、いいか。源頼定との間を父の顕光が激怒して髪を切ったことまでは別の本でも読んでたけど、頼定に先立たれていたことは知らんかった。 そういえば来年の大河ドラマに元子も出てくるのかなあー2023/09/12
ひろただでござる
4
”いとときめき給わぬ女御”の表現に惹かれて読んでみた。一条天皇といえば定子サロンと清少納言、負けじと道長が送り出した彰子に紫式部…ばかりに日が当たりがち。元子…おったなぁそんな女御…くらいの感覚しか無かった。けど、想像を断定されてしまうと興味が失せてしまう。終章読めば殆どOKという読後感。2018/07/14
りー
3
一条帝の妃として有名なのは清少納言が仕えた定子と紫式部が仕えた彰子ですが、この本の主人公は、元子さん。ドラマティックな人生に驚きました。右大臣の娘として入内し、妊娠するものの流産。その後は彰子の権勢の前になすすべなく。一条帝が他界し、未亡人に。問題は更にその後。貴公子=源頼定と大恋愛。父親の猛反対で、密会中の現場を押さえられて髪を切り落とされるも、駆け落ちして2人も子を産む。森谷明子さんの「望月のあと」を読んで興味はありましたが、小説よりもずっと自分の意思で生ききった!という印象。巻末の系図がスゴい。2018/05/06
そーだ
3
「伝えられるところがまことに少ない」と断っておきながら、数多くの資料を駆使してその生涯を復元している、驚異的な本。2012/11/21




