出版社内容情報
司と逸子がふたりで営むスナックには夜な夜な、さまざまな客が訪れる。ときには、この世ならざるものも……。ちょっと不思議でしみじみ沁みる、大人のための物語。読売新聞好評連載。
【目次】
内容説明
ふたりのママが営むスナックで、訳ありげな客たちが今宵も扉を開ける。ときには、この世ならざるものも…。ちょっと不思議でしみじみ沁みる、大人のための物語。
著者等紹介
川上弘美[カワカミヒロミ]
1958年東京生まれ。94年「神様」でパスカル短篇文学新人賞を受賞しデビュー。96年「蛇を踏む」で芥川賞、2001年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、15年『水声』で読売文学賞、16年『大きな鳥にさらわれないよう』で泉鏡花文学賞、23年『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』で野間文芸賞など、受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
233
記念すべき10,000冊目は、川上 弘美の最新作です。川上 弘美は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、スナックふたり幽霊譚ファンタジー群像劇でした。 最近スナックに行っていないと思いつつ、スナックふたりには行ってみたい気もします。私は、あまりあだ名で呼ばれるのが好きではないですが・・・ 何と呼ばれる事やら(笑) https://www.chuko.co.jp/tanko/2026/07/006037.html2026/08/22
星群
95
〝いいわよ。ゆうれいにも、だいぶ馴染んだしね、わたしたち〟こんなに、常連客にこの世のならざるものが入り込んでたら、話に入り込むより先に、誰が幽霊なんだろうって穿ってみちゃいました。川上さん、ちょっと世界観についていけずに置いてぼりになることが多いんですが、今作は程よい世界観でもっと浸っていたかったくらいです。逸子さんのお通しがどれも美味しそうで、それ目当てに〝スナックふたり〟に行ってみたいです。2026/09/12
Ikutan
76
司と逸子が営む『スナックふたり』。年齢もどちらが「ママ」なのかも謎だけれど、常連客から一見客、更には、ゆうれいまで、様々なお客様がやって来る。山口恵子さんの『ゆうれい居酒屋』を思い出したけれど、こちらはお客様がゆうれい。新客も親近感のある呼び名が付けられ、直ぐに馴染めて、居心地良さそう。お通しは逸子さんの担当。司さんの担当はお客様メモ。お客様を表すのが、キノコの名というのが面白い。新聞連載とのことで、ページは多めだけれど、サクサク読めちゃうので、これは、もっと読んでいたいって感じでした。2026/08/31
pohcho
66
司と逸子というふたりの女性が営むスナックふたり。さまざまなお客がやってきて中にはゆうれいも。でも、全体的に不思議な雰囲気が漂っているので、違和感がないというか、 生きてる人と死んでる人の区別がつかない(笑)とにかく、ゆる~い雰囲気が心地よくて癖になる。何気ないお料理も美味しそうで、ひき肉と納豆を炒めたものは今度作ってみたい。2026/09/10
シャコタンブルー
62
やけに薄ぼんやりした装画だと思っていたが、読後にその意図を知り納得。「スナックふたり」のママたちの客に対する節度ある態度や物腰、臨機応変の対応ぶりにプロの凄さを感じた。居心地の良い空間と接客で非日常のひと時を味わいたい人には最高の場所だ。私も近所にこんなスナックがあれば常連客になったかもしれない(笑) ママと客とのさり気ない会話から予想もできない出来事が始まっていく。そこには悲しいこともあれば懐かしい思い出も出てくる。「誰もが」このスナックに寂しさを紛らわし失った哀愁を求めに来ているようにも思えた。2026/08/18




