出版社内容情報
月舟町の隣町に引っ越してきたオーリィ君は、人生が変わるほどおいしいサンドイッチ店〈トロワ〉の父子と、映画館で見かける老婦人に出会う。いくつもの人生がとけあった「名前のないスープ」をめぐる、ささやかであたたかい物語。
【目次】
内容説明
おいしいものは、幸せを運んでくる。人生が変わるほどおいしいサンドイッチと、「名前のないスープ」をめぐる、ささやかであたたかい物語。
目次
サンドイッチ
月舟シネマ
電報
夜鳴きそば
レインコート
うわの空
口笛
遠まわり
宙返り
秘密と恋人
名なしのスープ
アンテナ
時計
名なしのスープのつくり方
著者等紹介
吉田篤弘[ヨシダアツヒロ]
1962年東京生まれ。小説を執筆するかたわら、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作と装幀の仕事を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
55
いつもながらの吉田篤弘さんの世界がある。ユーモアとウイット、そしてさりげなく張られた伏線。安心して、この世界に浸れる心地よさがある。サンドウィッチとスープ。簡単なようで簡単ではないと思う。作る人の想いや経験、価値観、人間性が滲み出るのではないだろうか。と、突然、想い出した曲がある。10ccの「人生は野菜スープ」・・きっと、そうなんだろうな。自分が作ると、どんな味になるだろう・・。2026/08/06
あんこ
27
フライングゲット。旧版、文庫本と続いて復刻版も買いました。『つむじ風食堂』に続いて、こちらも久しぶりに読んだら、懐かしい人たちとの同窓会をした気分。リツ君がまだ小さくて可愛いし、みんなの生活がおしゃれで時間がゆっくりしているのですが、それぞれ寂しさも抱えていて、それを隠すわけでもないけど、ふとした仕草に感じました。何度読んだか分からないけど、大学の頃に出会って憧れて、社会人になってすぐに「小さい映画館、可愛い教会、現実から切り離された時間の流れる喫茶店」が揃っているところに引っ越したことを思い出しました。2026/06/21
ぴの
12
新装版単行本を新鮮な気持ちで再読。久々過ぎて細かい所は忘れていたし、とても良い機会だった。やっぱり、これは、紛れもなく恋のお話だと想う。2026/09/05
takakomama
8
引っ越してきた僕が出会った人々や、おいしいサンドイッチ、温かいスープに身体も心も温まります。世間はけっこう狭いのかもしれない。ひと昔前の映画、手巻き時計などに懐かしさを感じ、今はいない人を思い出します。あくせくしていない、穏やかな雰囲気が心地いいです。コトコトとゆっくり時間をかけてスープを作りたくなりました。1作目と3作目、番外編も読みたいです。 2026/08/06
chuji
5
久喜市立中央図書館の本。2026年6月初版、中央公論新社。単行本 2006年8月 暮しの手帖社、文庫本 2009年 中公文庫、本書刊行にあたり加筆・修正をし、新たに「『それからはスープのことばかり考えて暮らした』の内緒話」を付したもの。月舟町三部作の第二弾でした。2026/10/09




