出版社内容情報
未熟な科学が暴走している――60年前に警鐘を鳴らされた科学技術の濫用は、今なお自然と人間を破壊し続ける。自然と一緒に生存する道を考える、カーソン入門にしてスリリングな問題提起。
【目次】
内容説明
科学が暴走する怖さに気づくカーソン入門にして重大な問題提起。
目次
第1章 カーソンってどんな人?(海を見たことがなかった少女時代;一家の稼ぎ手になりながら執筆をつづける ほか)
第2章 『沈黙の春』の持つ大きな意味(『沈黙の春』の構成;化学薬品と放射能の暴力 ほか)
第3章 カーソンに学び、更に進むには(日本における生命科学の誕生;アメリカで同時期に生まれた「ライフサイエンス」 ほか)
終章 「本来の道」を求めて(あなたの心に「センス・オブ・ワンダー」はあるか;「ここにきてよかった」 ほか)
著者等紹介
中村桂子[ナカムラケイコ]
1936年東京生まれ。JT生命誌研究館名誉館長。東京大学理学部化学科卒、東京大学大学院生物化学専攻博士課程修了(理学博士)。国立予防衛生研究所をへて、71年三菱化成生命科学研究所に入り、日本における「生命科学」創出に関わる。生物を分子の機械ととらえ、その構造と機能の解明に終始する生命科学に疑問を持ち、独自の生命誌を構想。93年「JT生命誌研究館」を創設、副館長、館長を務める。早稲田大学教授、東京大学客員教授、大阪大学連携大学院教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
クプクプ
70
『沈黙の春』は私は新潮文庫で読みましたが、最近、光文社古典新訳文庫で出版されて、新訳文庫より更に翻訳がいいそうです。『沈黙の春』は、アメリカで農薬のDDTをまいたために、小鳥が死に、春になっても鳴き声が聞こえなくなったところから来たタイトルだそうです。中村桂子さんの、この本を読み、蚊取り線香は日本で生産されていた除虫菊が由来だということと私の母も戦後、シラミを退治するために髪の毛にDDTを散布されたことを知りました。レイチェル・カーソンの日本語訳の本の紹介もあり、カーソンの本を体系的に読みたくなりました。2026/05/06
けんとまん1007
52
「沈黙の春」「センス・オブ・ワンダー」共に、随分前になるが読んでいる。それを、想い出すだけでなく、さらに中村桂子さんの思想「生命誌」の再考にもつながる。人間という存在は、いったい何なのか?人間は、人間であることの意味をどう考えているのか?大きな勘違いをしている人間の多さを思う。それは、自分自身の振り返りにもつながる。自然の一部としての存在であること・・・自明なことだと思うのだが。ふと浮かんだ言葉「謙虚さ」。2026/06/06
bonbon99
10
レイチェルカーソンの名前や沈黙の春の存在は知っていましたが、具体的には知りませんでした。沈黙の春は化学的に害を除去するDDTの弊害などを問うもので、その後の世界に大きな影響を与えた本でした。もう一方の道という言葉で、害悪を一方的に除去するのではなく、生物全体のことを考えた環境の解決方法を考えていたのは面白い。センスオブワンダーの紹介もあり、読んでいなかったので今後読んで見たい。レイチェルカーソンを基礎から知る上で、いい良書と言える。2026/04/29
りょう
2
沈黙の春とともに購入。100ページでまとまっている解説書。カーソンの他の作品も読みたくなったし、著者の本も読みたくる。2026/06/22
keitakenny
2
レイチェル・カールソンさんを知りませんでした 「沈黙の春」、海の三部作、「センス・オブ・ワンダー」 神秘さや不思議さに目を見張る感性 現代人は根源的なものに思いをいたすことができなくなった 養老孟司先生と通ずることあり 最近のライフサイエンス、生物学、心理学をちょっと齧って思うことがここにあった 人間は動物であり、生物の中の一つ 当たり前の事が疎かになっていた、人類は特別優れて別格と驕っていることに改めて気付かされた2026/04/18
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