出版社内容情報
【「川の光」著者が若き日に紡いだ、小さな生き物と本をめぐる4つの物語】
「ウサギの本」ある日帰宅すると、年とったウサギが私のアパートの押入れの中で古本屋を店開きしていた……
「猫の本」図書館に勤めるブチ猫は引っ込み思案で対猫関係に悩む日々……
「龍の本」屋根裏に住むハムスターは宿主の「先生」が外出すると、そろりそろりと部屋に降りてきて、『龍の本』を繙くことに至上の喜びを感じており……
「あやとり」東京に焼夷弾の降ったその日、仔猫兄弟は川辺で震えながら異常な光に打たれていた……
〈イラスト〉庄野ナホコ
【目次】



