出版社内容情報
【「川の光」著者が若き日に紡いだ、小さな生き物と本をめぐる4つの物語】
「ウサギの本」ある日帰宅すると、年とったウサギが私のアパートの押入れの中で古本屋を店開きしていた……
「猫の本」図書館に勤めるブチ猫は引っ込み思案で対猫関係に悩む日々……
「龍の本」屋根裏に住むハムスターは宿主の「先生」が外出すると、そろりそろりと部屋に降りてきて、『龍の本』を繙くことに至上の喜びを感じており……
「あやとり
【目次】
内容説明
ぼくは役立たず猫なんかじゃない!一生勤める気でいた図書館を追い出されたブチ猫は…。『川の光』著者が若き日に紡いだ“出発”をめぐる珠玉の4篇。
著者等紹介
松浦寿輝[マツウラヒサキ]
1954年、東京都生まれ。詩人、小説家、批評家。評論『明治の表象空間』(毎日芸術賞特別賞)、小説『花腐し』(芥川賞)、『半島』(読売文学賞)、『名誉と恍惚』(谷崎潤一郎賞、ドゥマゴ文学賞)、『人外』(野間文芸賞)など著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
139
松浦 寿輝、3作目です。新作かと思いきや、数十年前、著者が若き頃書いた宮沢賢治オマージュ私小説的動物童話集でした。オススメは、「猫の本」です。庄野ナホコのイラストもGOODです。 https://www.chuko.co.jp/tanko/2025/12/005973.html2026/01/26
愛玉子
37
みんな一緒に出てくるわけではなく「猫の本」「ウサギの本」「龍の本」「あやとり」の四編を集めた一冊。「〜の本」とついている三話は、それぞれ別のお話ですが本好きの小さな生き物たちが登場します。表紙からわかる通り、猫は図書館勤務です。庄野ナホコさんの挿絵がとても愛らしいのですが、お話はただ可愛いだけではなく、かなり作家の姿が投影された、もの寂しさのある童話です(後書きに「一種の私小説」とあり、ですよね、と思いました)。順風満帆でなくとも、次の場所へと旅立たねばならない時もある。本と猫への愛情が伝わる作品でした。2026/02/22
りろ.
12
図書館本:新着棚にあって色の赤とにゃんこの姿に引き寄せられて借りた本。まわりと馴染めない図書館で働くブチの猫。押し入れで古本屋を始める老いたウサギ。ケージから逃げ出したけれどお外こわいし、主がいない時に読書を楽しむハムスター。焼夷弾が降ってくる中、移動中の車から落ちてしまい川辺で震えている幼いきょうだい猫。どのお話も悲しいというのか哀愁漂う物語。生きていくのはむずかしい!けれど前に進んでいく、進む道があると感じた。2026/01/13
イカまりこ
11
松浦さんの本は連載を所々読んだ程度だけど、なんだか語りかけてくるような文章で好きだなって思ってた。ついつい音読したくなるんだよね。かわいい表紙でまず目についたこちら。松浦さんの童話なんだと手に取った。動物視点のお話が4つ。どれもうんと昔の作品。ぼやいたり腐ったり、理想とは違う暮らしをしつつも、それだけでは終わらないぞって気合いを感じるお話だった。悲しい現実はあっても、終わりが来るまでの猶予の時間をいかに自分らしく使うか、そんなことを考えさせられた。好きなのは、ウサギの話と龍の話。ハムスターってとこに笑う。2026/02/01
Hanna
9
かわいらしい表紙絵に惹かれて手に取ってみたのだけれど、中身は悲しみに満ちていました。みんながんばれー。2026/01/16
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