出版社内容情報
東洋史学の泰斗・宮崎市定が、古代から最近世にいたる広範なアジアの歴史を、世界史的視野と鋭い史眼で描きだす。
東西の文化交渉、および経済・社会動態への眼差しから、東洋史をアジア史へと発展させ、さらには世界史の一部として体系化した。
宮崎が最も円熟した時期に執筆した6篇の論考にくわえ、補編として、東洋史研究の第一人者、岡本隆司の選定による3篇と解説を新しく収録し、このたび新編として蘇る。【中公学芸ライブラリー】
目次
アジア史家の宮崎市定 礪波護
世界史序説
中国古代史概論
六朝隋唐の社会
東洋的近世
西アジア史の展望
東洋史の上の日本
補編
アジア史とは何か
十字軍の東方に及ぼした影響
中国近世銀問題略説
解説 岡本隆司
年譜(増補版)
索引
【目次】
内容説明
東洋史からアジア史へ―。中国史の泰斗・宮崎市定が好んで唱えた「アジア史」とは、一体何だったのか。誰よりも師の壮大な学問体系を知り尽くす高弟・砺波護の周到な選に加え、復刊にあたって岡本隆司氏の補編・解説を付し、ユーラシアを横断するスケールを誇る9つの史論をもってその全貌を明らかにする。東アジアの地域性をはるかに超え、独創的な史眼を有する巨人・宮崎市定が到達した歴史学を正しく伝える決定版。
目次
世界史序説
中国古代史概論
六朝隋唐の社会
東洋的近世
西アジア史の展望
東洋史の上の日本
補編
著者等紹介
宮崎市定[ミヤザキイチサダ]
1901年、長野県飯山市に生まれる。旧制松本高校を経て、1925年、京都大学文学部史学科東洋史学専攻卒。六高教授、三高教授、京都大学文学部教授を歴任。1965年、停年退官。京都大学名誉教授。文学博士。専門は中国の社会・経済・制度史。1989年、文化功労者。1995年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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