残光そこにありて

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120059223
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

2027年大河ドラマ『逆賊の幕臣』の主人公に決定!

幕末を生きた天才的能吏の壮絶な生涯を描く傑作。



黒船の来航により、あらゆる価値観が変化していく幕末動乱期。

日本に「関税」という概念すら存在しないこの時期に、ひとりその重要性に気付き、諸外国を驚嘆せしめた男がいた。

旗本・小栗忠順。

武士でありながら、政治・経済の才覚を持つこの男は、外国奉行や勘定奉行を歴任。

幕臣たちに忌み嫌われる「上野介」を名乗り、勝海舟や十五代慶喜と対立しながらも、

幕府財政を再建のために、国内外を奔走する。

やがて訪れる戦乱。誰もが保身に奔る中、それでも忠順は、後の世のことを諦めない。

彼を突き動かすのは旗本としての矜恃、そして何より、大切な妻との約束であった。


【目次】

内容説明

金銀流出問題の解決、コムペニー(株式会社)の構想、造船所の建設進言。開国間もない日本において、諸外国を驚嘆せしめる才を発揮した旗本・小栗上野介忠順。しかし持ち前の直言の態度から、勝海舟はじめ幕臣たちと対立し、職を辞すことも一度や二度ではなかった。やがて訪れる幕府崩壊の時、彼が残したかったのは、この国の100年後へと続く希望であった。時代の奔流の先に忠順を待ち受ける結末とは?歴史小説の次世代を担う俊英が、謎多き幕臣の生き様に迫る感動作。

著者等紹介

佐藤雫[サトウシズク]
1988年香川県生まれ。2019年『言の葉は、残りて』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2024年『白蕾記』で野村胡堂文学賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

hiace9000

112
開国の先覚者にして悲運の幕臣・小栗上野介忠順の謎多き生涯を辿り、克明に描く伝記的歴史小説。彼が命を賭してまで百年先に残したかった希望とは何だったのかー。保身や忖度を擲ち、将軍や朝廷に対しても信念に基づく直言に徹したが故に、幾多の敵を作り幾度も職位を追われる忠順。開国間もない幕府の外交維新を何としても成さんとした孤軍奮闘の先には、彼にしか観えない国の姿があったのだろう。幕府崩壊までの史実を本作で学び直し、時代の大転換期における政治信念、その舵取りの多難さを改めて感じ、彼の残したネジの堅さに心打たれるのだ。 2025/08/16

のぶ

61
幕末期、徳川幕府の力が衰えていく中にあって、外国奉行、勘定奉行等重要職を歴任した幕臣、小栗忠順(ただまさ)を描いた歴史長編。勘定に強く、欧米への関心が深い故に、従来を踏襲するしかない幕閣らに対して、先見性や計画力に秀で、外交においても列強に引けを取らない胆力を持つ人物。突出した能力の持ち主だからこそ幕閣から正しく理解されず、浮いてしまい、何度も重要職への任命と解任を繰り返す。多くある幕末の小説の中でも、新たな視点で描いているように感じた。忠順の生き方に共感させられるところも多かった。2025/09/23

クリママ

46
幕末、日米修好通商条約批准の遣米使節団目付として渡米、外国奉行、勘定奉行などを歴任、後の世のために外国との関係を日本に不利にならないよう尽力した小栗忠順の半生。はっきりした物言いで敵も多かったが、旗本の矜持、信念を貫いた生き様は、文章と相まってすがすがしく、潔い。幕府側の視点で、攘夷派に対して厳しく、幕府の意に反することとはいえ外国人の殺傷事件や外国船との戦争には莫大な賠償金を払わなければならないことなど、知ることもあり、新鮮に感じられた。木内昇「万波を翔る」も同様だが、幕府内にも高い能力、先見性を持ち⇒2025/10/06

Kei.ma

29
歴史小説でありながら夫婦愛を見事に描くといえば真っ先に佐藤雫さんが思い浮かぶ。本書の主人公は、幕末期にあって四度も勘定奉行に任ぜられた小栗忠順。その人柄と活躍振りがスマートな文章で描かれていて、読むほどに惹かれていく。面白いのは、難解な経済政策について幕閣へのレクチャーがそのまま読者への解説となっていること。さらに英邁だが土壇場で使命を放棄した慶喜と死の直前まで国に殉じた小栗との対比が印象的であった。読後、若い妻道のその後を知り僅かながら安らぎを覚えた。2025/08/20

檸檬の木

24
2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」の主人公。外国奉行、勘定奉行を歴任した旗本・小栗忠順の壮絶な生涯を描いた歴史小説でした。外国と対等な関係でいるために造船所を設立し国の財政の構造を立て直したいが、思い描く景色は一向に止まない攘夷の代償で逼迫する幕府の財政賠償に次ぐ賠償という難事により遠くへと離れてしまい大政奉還を迎える。宮本輝「潮音」と時代が重なったが、幕府側から描くと幕末とはこんなに悲しくなるのですね。忠順と道の美しい夫婦愛が最後の最後まで涙を誘った。2025/07/08

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