出版社内容情報
レヴューが娯楽の花形だった頃――戦前戦後の娯楽の殿堂「日本劇場」をめぐる人間模様。稀有の芸能史
内容説明
レヴューが娯楽の花形だった―。「日劇」の誕生から終焉まであの頃の活気が生き生きと甦る。歌手、踊り子、振付師、演出家…多彩な人々に取材した無類の芸能史を著者没後5年を機して復刻。挿絵と図版、多数収録。
目次
第1章 まず終りから始まる
第2章 二月十五日
第3章 ショウと劇場と
第4章 ショウの構成について
第5章 なぜ、ビギン・ザ・ビギンなのか
第6章 振付と舞踊構成
第7章 故郷の人々・八月十五日
第8章 喜劇人たち・そのほか
第9章 喜劇人たち・そのほか2
第10章 ジャズブームの周辺
第11章 映画・歌舞伎のプロデュース
第12章 ウェスタン・カーニバル
第13章 チャリティショウ・博覧会
第14章 そして、レヴューは
著者等紹介
和田誠[ワダマコト]
1936年生まれ。多摩美術大学卒。77年から「週刊文春」の表紙を担当。グラフィックデザイナー、イラストレーターとして書籍の装画、装丁を数多く手がけた。デザイン、絵画の分野で文藝春秋漫画賞、講談社出版文化賞など受賞多数のほか、翻訳、映画監督、エッセイ執筆など幅広い活動により菊池寛賞を受賞。2019年10月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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3
嘗て東京に日劇があった。そこで戦前戦後、日本のショービジネスが花開いた。大おどりやウエスタンカーニバルで賑わった。その中から多くの芸能人や歌手や作家や演出家が育っていった。これは演出家のひとり山本紫朗を中心に華やかなりし舞台とショービジネスに生きる人々の人間模様をインタビューを交えて描いた記録物。兎に角広範囲な人脈に驚かされるし、八住利雄と白坂依志夫が親子というのも初めて知った。あとがきで山本紫朗が著者和田誠の伯父だと明かされ、和田がミュージカルや映画に造詣が深いのもさもありなんと思った次第。2025/01/07
月華
2
図書館 2024年10月発行。単行本、1982年7月発行。文庫、1986年2月発行。和田さんは映画のイメージだったので、ショウビジネスの本は珍しく感じました。2024/11/12
chuji
1
久喜市立中央図書館の本。2024年10月初版。初出「オール讀物」1981年4月号~82年5月号。文藝春秋より単行本1982年7月、文庫86年2月刊行。著者の和田誠の伯父山本紫朗〈演出家・プロデューサー〉の評伝。2025/01/22