出版社内容情報
よい外国人じゃなきゃ、ダメ? 台湾出身で〈日本語に住む〉著者が問う〈ふつう〉への抵抗。小さな声も自由に羽ばたき出すエッセイ集。3歳で台湾から日本に移り住んだ著者が、日常で味わった小さな違和からアイディンティティをめぐる問題、カズオイシグロから「愛の不時着」まで文学・映画を読解する批評文を収録し、日本の〈ふつう〉をやわらかに揺すぶるエッセイ集
内容説明
良き外国人?本物の日本人?同一化を迫る“ふつう”の呪いを解き、心にあふれた宝ものに気づく散文集。後藤正文さん(ASIAN KUNG‐FU GENERATION)ほかとの対話も収録。
目次
1 “日本語”は私のものでもある(日本語がお上手ですね?;中国語だったかもしれない ほか)
2 “縛り”をほどく対話(対談 私たちを縛る“普通”からの解放―後藤正文×温又柔;対談 個人でいさせてほしい―田中宝紀×温又柔 ほか)
3 読み、詠い、祈るものたち(私たちを隔てる線―『愛の不時着』について;茉莉花の祈り―映画『タレンタイム―優しい歌』について ほか)
4 “中心”とはどこか(国と国の際で―「中国旅行ノート」貴州編;やわらかな「棘」と、「正しさ」の震え ほか)
著者等紹介
温又柔[オンユウジュウ]
1980年、台湾・台北市生まれ。両親ともに台湾人。幼少期に来日し、東京で成長する。2009年「好去好来歌」ですばる文学賞佳作、16年『台湾生まれ日本語育ち』で日本エッセイスト・クラブ賞、20年『魯肉飯のさえずり』で織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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