出版社内容情報
義理人情に厚いヤクザの親分・阿岐本雄蔵のもとには、一風変わった経営再建の話が次々舞い込んでくる。今度は公演間近のオーケストラ!? ヤクザということがばれないように、コンサルティング会社の社員を装う代貸の日村。慣れないネクタイを絞めるだけでもうんざりなのに、楽団員同士のいざこざが頻発する。そんな中、指揮者が襲撃される事件が発生! 警視庁捜査一課からあの名(?)刑事がやってきて……。
内容説明
問題だらけの「オーケストラ」を立て直しにきたら…まさかの事件発生で阿岐本組、大ピンチ!?あの警視庁捜査一課・碓氷弘一が「任〓」シリーズにやってきた!
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年、北海道三笠市生まれ。78年「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞しデビュー。以後旺盛な創作活動を続け、執筆範囲は警察・サスペンス・アクション・伝奇・SF小説など幅広い。2006年『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、08年に『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞及び日本推理作家協会賞、17年には「隠蔽捜査」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞。空手の源流を追求する、「空手道今野塾」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
326
今野 敏は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。任侠シリーズ第六弾、安定の面白さでした。やはり先日の新堂 冬樹 「任俠ショコラティエ」とは違います(笑) https://www.chuko.co.jp/special/ninkyou/ このレビューは、ラプソディー・イン・ブルーを聴きながら書きました♪ https://www.youtube.com/watch?v=SSKBNiAdlgg2022/08/02
旅するランナー
284
今回はオーケストラの問題解決。コンサルタントとして内輪揉めを解消していく。そこに起こる傷害事件。これを、1996~2015年に6冊出ているシリーズの、警視庁捜査一課·碓氷弘一が飄々と出てきて、なぜか阿岐本組と合同捜査。このあたりのやり取りが面白い。クラシックとジャズの楽しみ方も学べます。2022/12/12
ひさか
186
中央公論2021年3月号〜2022年2月号連載を2022年6月中央公論新社から刊行。シリーズ6作目。今回はオーケストラ立て直し。読者目線の日村が、親分と警視庁の碓氷の間に入って、心配するのが面白い。碓氷さんって、こんなにとぼけたキャラでしたっけ。2023/03/27
のり
184
阿岐本組の組長の悪癖と呼べる道楽で、今回は楽団の内輪揉めの仲介をすることに…大貸の「日村」の心配性をよそにオヤジはマイペース。しかも傷害事件がおき、捜査に来たのが「碓氷」。何とも贅沢なコラボ。それに遣り取りが絶妙。日村の気苦労は絶えないが、「真吉」にも靡かなかった彼女が日村に?このシリーズやっぱり面白い。2023/01/08
ヒデキ
172
任侠シリーズ最新作です 今度の舞台は、市のオーケストラです オーケストラの中の内紛?の解決に駆り出された 阿岐本組の面々が、音楽家たちの問題に向かって いきます 今回は、いつも大活躍の若衆の出番があまりなかった のが、残念でしたが 片岡さんの存在が、次に繋がりそうで気になります 2022/07/15