出版社内容情報
腐った世の中も仲間の運命も、無力な俺が変えてやる!
男の意地が心震わす痛快歴史小説。
生まれた時から平氏に家族と、自らの自由を奪われた九郎義経。「平氏以外は人ではない」という世の中に強い憤りを覚えるも、兵の一人も持たない己の無力さを痛感していた。九郎の元に集う仲間も、それぞれの無力さに苦しむ者ばかり。やがて訪れた挙兵の時。獣すら降りられぬ鵯越の崖の上で、男達の意地が燃え上がる!
内容説明
人を人とも思わぬ理不尽な世の中を壊したのは、無力な男の叛逆心だった。源義経と郎党たちの生き様が心震わす痛快時代小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
49
帯に惑わされてしまったかも…。目新しさもなく普通に感じた。2021/12/12
あいあい
3
源義経戦の神・戦の鬼として描いた作品。付き従うのも正統な武士ではなく、元私度僧や蝦夷、猟師、下人など、周縁の者どもでそれも鬼。ということなのだが、義経の視点から描いた部分からも、郎等の視点から描いた部分からも、それほど戦神・戦鬼としての義経の凄みが感じられない。またしばしば義経が夢の中で義朝、為朝、頼光など源家の父祖を幻視するという描き方もいかがなものかと思う。2022/01/09
mitsuru1
3
源義経の話ですが。数少ない郎党達は何れも激しい怒りを内に秘めた勇者揃い頼朝の老獪さとの対比が面白くまさに人と鬼との戦いのようでありました。この作者さんのテーマですな。2022/01/05
ピロシキ(•ө•)♡ オノパパです
2
面白くなくはないが 義経が戦神とするのであれば正史など無視して とんでもない異形の精神と思考のバケモノとすれば良いのだ これではちょっと優秀なだけの不運な美形ヒーローでしかない2022/04/07
chuji
2
久喜市立中央図書館の本。2021年10月初版。書き下ろし。義経・弁慶譚。凄いスピード感でした。2022/02/05