出版社内容情報
「老い」をどう生きるか? どうすれば介護の不安を解消し、子どもの人生を巻き込むことなく死ねるのか――。母親の闘病と死から老後の自立を考え、五年に亙り約百か所の老人施設を取材、そこで暮らす人々の肉声を聞いて歩いた渾身のルポルタージュ。現在の「終活」ブームの先駆けとなった名著が、16年の時を経て復刊。解説/樋口恵子、新装版解説/上野千鶴子
感想・レビュー
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K
1
(2021,369.263)自分も親も弱っている時の介護。大変だなあ。新装版で、少し前に書かれているから、状況は好転しているのか否か・・。母親が年金25万て、そんな恵まれている時代はもうないもんね。お金を払ってプロの介護がいいと言っていて、いろいろめぐってきた俵さん、実際はどんな最期だったのか、調べてみたい。赤城の美術館は、本人亡きあとなくなったのは、残念だなあ。2023/02/05
cochon_voyage
1
「家族はときに、他人より遠く、究極の憎しみの対象になってしまう」「みんな疲れている。みんなイラついている。このままでは大変だ。こわれてしまう」…大切に思って同居を選んだはずが、なぜこうなってしまうのだろう? 結局みんな自分がいちばん大事だから? 親に感謝の気持ちはもちろんあっても、犠牲にはなりたくない…のかな…? それはともかく…老人ホームもピンキリ、一長一短、しかもどこまで生きるかどのように死ぬのか、誰にもわからない、となれば(これだけあれこれ調べた俵萌子さんが急逝したように)…… 考えるだけムダ、か?2022/09/18