ウィーンに六段の調―戸田極子とブラームス

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ウィーンに六段の調―戸田極子とブラームス

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  • サイズ 46判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120054464
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0021

出版社内容情報

岩倉具視の娘極子は、幕末維新期の動乱の中で育ち、旧大垣藩主戸田氏共と結婚。ダンスと英会話が得意な彼女は、鹿鳴館の名花とうたわれた。


 夫がオーストリア・ハンガリー特別全権公使に任命され、ともにウィーンへ。戸田家の音楽教師ボクレットは極子の演奏する日本の楽曲を採譜し、出版。ブラームスはその楽譜を手に極子実演を聞き、楽譜に書き込みを行った。


 極子は日本と西洋音楽の交流の一端を担った。また、彼女の縁戚に連なるヘーデンボルク兄弟が現在ウィーン・フィルに在籍するなど、興味深いエピソードも紹介。

内容説明

岩倉具視の娘に生まれ、ブラームスに箏を弾じた「戸田伯爵夫人極子」の知られざる歴史。最後の大垣藩主・戸田氏共に嫁ぎ日本の西洋化や外交を支えた極子。明治期に海を渡った女子留学生たちの奮闘を背景に、戸田伯爵夫人の波瀾に満ちた生涯を鮮やかに描く。

目次

プロローグ “ウィーンに六段の調”
第1章 岩倉具視の娘
第2章 極子の結婚まで
第3章 氏共留守中の日本
第4章 鹿鳴館
第5章 戸田伯爵夫人極子
第6章 間奏曲
第7章 戸田伯爵夫妻ウィーンへ
第8章 ウィーンに響く箏の音
第9章 極子の後半生
エピローグ 極子の音楽遺産

著者等紹介

萩谷由喜子[ハギヤユキコ]
音楽評論家。東京都文京区生まれ。日舞、邦楽とピアノを学び、立教大学卒業後音楽教室を主宰する傍ら音楽評論を志鳥栄八郎に師事。専門研究分野は女性音楽史、日本のクラシック音楽受容史。千代田区かがやき大学講師。ミュージックペンクラブ・ジャパン会員、山田流協会、日本三曲協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

80
守屋多々志画伯が描いた「ブラームスの前で箏を弾く女性」の屏風(表紙写真)を見て興味を持った著者が、その謎を探ってゆく。箏を弾く女性は戸田伯爵夫人極子…岩倉具視の三女である。本書では、西洋列強に伍するために奮闘する明治の女性たちが、生き生きと描かれる。戸田極子もその一人。音楽では、ブラームス、レメーニ、ディットリッヒ、幸田延、ボクレットなどが次々と繋がり、あの屏風の場面に至る。著者の筆は、推理小説を読むような面白さ。この本では、人と人が次々に繋がってゆく。人の関係って面白いなあ、女性って凄いなあと深い感動。2021/07/28

サケ太

19
ブラームスが戸田極子の演奏する筝を聴いている、表紙の絵画『ウィーンに六段の調』を起点に、岩倉具視の娘である戸田極子の人生を含め、外交に携わった女性たちを追っていく。更にはブラームスを含んだ音楽家についても語られていく。多くの刺激的なエピソードも含まれているのが面白い。戸田家に嫁いだ極子の人生は決してなものではなかった。外交の苦労や家族の死去。間違いなく日本の音楽史、外交史についても大事な人物。その人生の中で、演奏した筝はどのようなものだったのか、想像がかきたてられる。2021/10/16

Masako33

4
昔、ブラームスのラプソディー1番を練習した時に、さくらさくらの旋律を感じたことがあったが、実際に交流があったことは知らなかった。日本文化が西洋音楽に影響を与えたというのは誇らしい。最近は若手日本人ピアニストが躍進しているものの、まだまだクラシックは西洋のものと思いがちだが、実は昔はもっと西洋も懐が深かったのかもしれない。鎖国がなかったら、古典派やロマン派初期の作曲家にも影響を与えていたのだろうかと考えると、惜しい気もする。2021/09/08

どら猫さとっち

4
幕末から昭和にかけて生きた貴婦人戸田極子の人生と、ウィーンで六段の調を演奏し、ブラームスが聴いていたというエピソードを交えて描いた評伝。ちなみに表紙や口絵をある守屋多々志の「ウィーンに六段の調」は、僕も見たことがある。岩倉具視の娘として生まれ、才智に富んだ極子。そして、彼女の演奏と日本音楽に魅了したブラームス。時を超えて伝えたい歴史が、ここにある。2021/08/18

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