百間、まだ死なざるや―内田百間伝

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百間、まだ死なざるや―内田百間伝

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  • サイズ 46判/ページ数 567p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120054396
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「風といふより、音ぢやないですか」――没後50年を迎えた内田百間の残した作品と戦前・戦後の膨大な日記を、稀代の日記読みが丹念に読み込む初の評伝。「恋文」「恋日記」の時代から結婚、そして別居、学生たちとの深い交流、高利貸しとの付き合い、飛行機と船と汽車、名作誕生の経緯など、周辺の事実と照合しながら、その「わがまま」な人生を再構築する。なお、「百間」の号は出身地・岡山の百間川に由来し、当人も戦中のある時期までは「百間」を使っていたので、本書では「百間」で統一する。




序章  ロッパ日記から百間日記へ


第一章 捨て子の母、野心家の父


第二章 初恋日記


第三章 素琴先生と仲間たち


第四章 此縁談調へ難し


第五章 百間成婚、君に先んぜらる


第六章 帝国大学は出たものの


第七章 漱石先生の死


第八章 海軍機関学校とスペイン風邪


第九章 大正八年春、家計破綻す


第十章 豚小屋の法政大学


第十一章 『冥途』と隣家の殺人事件


第十二章 関東大震災と高利貸


第十三章 債鬼におわれて三千里


第十四章 芥川の死と砂利場の日々


第十五章 法政航空研の「陽気な秘密」


第十六章 百間の空想は偉なり


第十七章 法政大学の空騒ぎ


第十八章 『百鬼園随筆』と風船画伯


第十九章 二二六事件から「相剋記」へ


第二十章 事変前夜の桑原会


第二十一章 支那事変と「東京日記」


第二十二章 日本郵船の夢獅山房


第二十三章 太平洋戦争と錬金術


第二十四章 東京焼盡、滂沱の涙


第二十五章 掘立小屋からの脱出


第二十六章 サラサーテの盤に阿房列車


終章 摩阿陀会の黄昏

内容説明

怖がりで気難しくて涙もろい不世出の名文章家。すべての作品と日記を「日記読み魔」が逍遙し、その人生と昭和戦前・戦中期という時代を活写する没後50年、初の評伝。

目次

ロッパ日記から百間日記へ
捨て子の母、野心家の父
初恋日記の行方
素琴先生と仲間たち
此縁談は調へ難し
百間成婚、君に先んぜらる
帝国大学は出たものの
漱石先生の死
海軍機関学校とスペイン風邪
大正八年春、家計破綻す
豚小屋の法政大学
『冥途』と殺人事件
大震災と高利貸
債鬼に追われて三千里
芥川の死と砂利場の日々
法政航空研の「陽気な秘密」
内田百間の空想は偉なり
法政大学の空騒ぎ
『百鬼園随筆』と風船画伯
二・二六事件から「相剋記」へ
事変前夜の桑原会
支那事変と「東京日記」
日本郵船の夢獅山房
太平洋戦争と錬金術
東京焼盡、滂沱の涙
掘立小屋からの脱出
「サラサーテの盤」と「阿房列車」
摩阿陀会の黄昏

著者等紹介

山本一生[ヤマモトイッショウ]
1948年生まれ。近代史家、競馬史家。東京大学文学部国史学科卒業後、富士石油に入社し、おもに線形計画法を用いたシステム開発業務に携わる傍ら、競馬の歴史や文学、血統に関する翻訳やエッセイを発表。1997年にフリーになると近代史に転じ、恩師である伊藤隆東大名誉教授のもとで『有馬頼寧日記』の編集に加わり、その後は「日記読み」として戦間期の日記をもとに時代を読み解く試みを行っている。『恋と伯爵と大正デモクラシー―有馬頼寧日記1919』(日本経済新聞社)で第五六回日本エッセイスト・クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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踊る猫

33
タイトル通り、本当にしぶとい人だなと思う。人一倍感じやすく、それでいて人一倍大胆で破天荒。百閒の小説に見られる特徴として常に何者/何事かの予感に怯え、それでいてそのおぞましいものに自ら巻き込まれていく受動的な姿勢があると思う。それは(当たり前かもしれないが)百閒本人の性格/人間性そのものだったのだなと思う。著者はこの食えないしぶとい作家の生涯をコクのある、温もりを感じさせる筆致で描き切る。猫にまつわる話題もあれば……と思うのは私の悪い癖か。気難しく、人から嫌われつつも慕われていたそんな百閒が見えてくる本だ2022/01/21

澤水月

12
長い人生、絶交(佐藤春夫、森田草平)や死別多い。恋女房と訣別する辺り、胸痛く…成人した長男が死に苛烈な暴露小説(真相不明)。別資料見ると36歳ごろから後半生を共にした女性は18歳下。本書はその妹も「粋筋」、3人で生活と…仰天(更にもう1人の末妹モデル作もある)。交友切れた相手が死ぬ間際会いたがったと聞いても表向き反応せず後から見事な追悼文著す例多い。阿房列車に幻視的な言動も見られ、死/生、盲人宮城検校との交友から光/闇のあわいにも立つ名文多く残した百閒。多くの日記資料から法政生徒など関係者らも粒立つ力作→2022/04/07

古墳くん

1
近くにいると大変そうだけど、仲間に入りたい。摩阿陀会の末席に加わりたい。こんなに生徒に慕われる教師を知らない。著書以上に不思議な人であり、錬金術師の人生。著者、山本一生氏のあとがきも読ませます。2021/08/22

noraokapi

0
とりあえず長い。こんなに長い必要はあったのか。2023/01/05

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