出版社内容情報
初老の巡査長・鉄太郎と、若手キャリアの警部・賢人が取り組む連続強盗傷害事件の捜査は難航していた。そんな折、賢人と母の久子は瀕死のタコを海で助け、自宅で飼うことに。夫を亡くしてから元気のなかった久子が、タコにソクラテスと名付け世話をするうちに明るさを取り戻していくのを見て、最初は馬鹿にしていた賢人もタコの持つ不思議な能力を認めるようになっていった。鉄太郎の身勝手な捜査に振り回されて悩んでいた賢人は、ソクラテスとの触れ合いによって事件解決のヒントを得て、次第に犯人に迫っていくーー。
「SRO」「警視庁ゼロ係」など人気シリーズの著者、最新作書き下ろし!
内容説明
警視庁捜査一課強行犯係所属の吉見鉄太郎と岩隈賢人は、難航する連続強盗傷害事件の捜査に取り組んでいた。そんな折、賢人と母の久子は瀕死のタコを海で助け、自宅で飼うことに。身勝手な指導係の鉄太郎と、風変わりな飼いタコに振り回されながらも、賢人は次第に犯人に迫っていく―。
著者等紹介
富樫倫太郎[トガシリンタロウ]
1961年、北海道生まれ。98年に第4回歴史群像大賞を受賞した『修羅の蛩』でデビュー。「SRO警視庁広域捜査専任特別調査室」「生活安全課0係」など多くの警察小説シリーズで人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
63
警察小説ではあるけれど、心温まる優しい作品。スラスラ一気読み2021/08/30
ポチ
45
タコって賢いんですね。この物語のように意思の疎通が出来たら凄いし、面白いなぁ。富樫さんなので読み易く一気に読了しました。2021/06/14
きさらぎ
31
SROシリーズを書いてる人の作品とは思えない。意外や意外、ほのぼの系でした。賢人(主人公)がめちゃくちゃ好青年で、こういったキャラクターも珍しいと思う(著者にしては)。賢人の母の「タコを飼う」という発想には笑ってしまった。ま、それがなきゃ始まらないが…。ワールドカップのパウル君の話もチラッと出てくる。そういうこともあったね。懐かしい。2022/05/02
fuku3
30
2021.6.16読了。富樫氏は大好きな作家さんです!新作と聴き勇んで読みふけりました!大好きな富樫氏だからあえて言います!なぜ今これを書く雑誌連載ならいざ知らず書き下ろしで!もし今書くならコロナ禍でのコロナを利用した特殊な犯罪とか警察のコロナ禍でのこれだけ大変な捜査をしているよとか⁉︎タコの能力で捜査の手伝いなんて云うのは要らない!SROの近藤房子とスカーフェスの淵神の方を早く完結させて下さい!本作はハッキリ云って面白く無い!が相変わらずの読み易さはサスガ!老齢の刑事、吉見鉄太郎は吉田剛太郎で脳内変換!2021/06/16
tetsubun1000mg
29
表紙とタイトルに惹かれて選ぶが、刑事の日常と事件発生を刑事側と犯人側とで並べて書いていくストーリーが意外に面白かった。 中盤位から海で見つけた蛸「オクトパス」が絡んで不思議なことが起こるのだが、結構なじんでくる。 初めて読む作家さんで、時代物や警察物を大変多く書かれている。 他の作品も読んでみようかと思いました。2022/09/10