出版社内容情報
近世ヨーロッパで起こった軍事革命は東洋に対して全般的な軍事的優位をもたらさなかった!地中海でのオスマンとの対立、東アジアでのポルトガル・イギリス・オランダ、米大陸でのスペインなどの海外進出の実態を分析し西洋の勃興をめぐる世界史の通説を覆す。
ヨーロッパ人の海洋帝国は現地政体への恭順と服従に依存していた!
海洋志向と陸地志向の相補的選択により、粗削りな共存が可能になった!
二一世紀の非西洋諸国の勃興は、過去の歴史的状況への回帰にすぎない!
ヨーロッパ中心主義と直線的な因果関係の物語を超克し
歴史学と社会科学を横断する学際的な視点から論証する
内容説明
スペイン、ポルトガル、イギリス、オランダの海外進出、地中海周辺でのヨーロッパとオスマン帝国の対立の実態を分析し西洋の勃興をめぐる世界史の通説を覆す。
目次
序論 軍事革命と最初の国際システム(議論の概要;軍事革命とは何か? ほか)
第1章 イベリア半島の征服者と嘆願者たち(モデル―ヨーロッパ軍事革命の軍隊;コンキスタドール ほか)
第2章 主権会社と東洋の帝国(主権会社とは何か?;オランダ東インド会社(VOC) ほか)
第3章 アジアによるヨーロッパ侵略を文脈に位置づける(オスマン帝国の概観;軍事革命論の試金石としてのオスマン帝国 ほか)
結論 いかにしてヨーロッパ人は最終的に勝利したのか(またその後に敗北したのか)(最終的な勝利―新帝国主義の動機と手段;新帝国主義の動機 ほか)
著者等紹介
シャーマン,ジェイソン・C.[シャーマン,ジェイソンC.] [Sharman,Jason C.]
1973年生まれ。国際的な資金洗浄(マネー・ロンダリング)や政治腐敗、タックス・ヘイヴンに関するグローバル・ファイナンス規制に加えて、近世の国際関係を専門とする政治学者。ケンブリッジ大学政治・国際関係学科(POLIS)のサー・パトリック・シーヒー国際関係論教授および同学科長。米国イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で博士号を取得したのち、ブルガリア・アメリカン大学、オーストラリアのシドニー大学およびグリフィス大学で教鞭を執る。授賞多数。英国学士院(ブリティッシュ・アカデミー)フェロー
矢吹啓[ヤブキヒラク]
東京大学大学院博士課程満期退学(西洋史学)。キングス・カレッジ・ロンドン戦争研究科博士課程留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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