出版社内容情報
外出制限、リモートワークにとまどう毎日。
日常を見直し、自分のペースを発見するチャンスかも?
変化に応じても、ぶれない心の持ち方を提案。
内容説明
突然の外出制限、リモートワーク…慣れない環境にとまどう毎日です。でも日常を見直し、自分のペースを発見するチャンスかも?変化に応じても、ぶれない心の持ち方を考えます。
目次
振り込め詐欺に遭う
架空請求のハガキ
通信不能
「持ち分」のはざ間で
最終手段
頼りになるのは
開かずの箱
少し前までふつうだった
貴重なトイレットペーパー
使いどころを考える〔ほか〕
著者等紹介
岸本葉子[キシモトヨウコ]
1961年鎌倉市生まれ。東京大学教養学部卒業。エッセイスト。会社勤務を経て、中国北京に留学。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
181
確かに今迄の日常じゃない状況下の2020年だった。が、さすがに感染拡大してからの日々をずーっと読むと、些か気持ちが滅入るのが正直なところだった。きっとそのうち(どのうち?)インフルエンザのようにドーンと定位置が当たり前に存在する時が来るのだ。見直すことは見直して、出来る事を粛々と!なのだろう。普通に頑張ろう!2021/01/04
sayuri
101
コロナが感染拡大し始めてからのエッセイを中心に83篇収録。ネット通販詐欺にあった岸本さん。私も今年注文していない大型のスポーツ器具が突然代引きで自宅へ届き慄いたが詐欺の手口もどんどん巧妙になっているので注意せねばと思う。歯の詰め物が取れた瞬間を書いた「歯医者で学ぶ」はあるある。あの時のなんとも言い難い絶望感、先日経験したばかりで甚く共感する。手を洗う回数が増え皮脂量は落ちるが巣籠りによる運動不足で皮下脂肪は溜る一方に思わず苦笑。withコロナ、コロナと共存なんてしたくないけれど心は健康でありたいと思えた。2020/12/22
itica(アイコン変えました)
67
コロナから1年。そう言えばあんな事、こんな事あったね、といろいろ思い出す。マスクが無い、消毒液も手に入らない、遊びにも行けない…ストレスも溜まり、でも日常生活は変わらずやってくる。必死で過ごした日々だった。まあ今も必死だけれど。巧妙な詐欺の手口、PCの故障でてんやわんや、溢れすぎた洋服など、共感することもたくさんあった。作家さんと言えども岸本さんも普通の女性なんだと、身近に感じられる本。新聞などのエッセーらしいので、サラッと読むのがベスト。 2021/01/27
そら
63
2020年コロナ禍での日常を綴った新聞掲載のエッセイ集。少しずつウイルスがジワジワ広がり、日常を狭めていく様子がゆる~く日記のように描かれている。マスク問題、リモートによるデジタル環境との戦い、ジムや句会など集まれなくなった趣味の話やマクス時のメイク問題などなど。こんな時でも私たちはあたりまえに暮らしていく、日常を変化対応させながら。「こんなこともあったね」と、過去になっていく日が早く訪れることを願うばかりです。2021/09/08
万葉語り
62
たった1年なのに、非日常が日常化し、最初に大変だったことを忘れつつある。そんなことを思い出させてくれるエッセイだった。マスクのひもをストッキングで代用し、トイレットペーパーを節約し、リモート会議や動画配信に慣れず若い人たちの手を煩わせたのは去年。遠いようでまだつい最近。日々手洗い、うがい、運動、笑顔。心がけていきたいと思った。2021-0522021/05/09