同意

個数:
電子版価格
¥1,980
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

同意

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年07月18日 04時56分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120053535
  • NDC分類 956
  • Cコード C0097

出版社内容情報

物語は、V(ヴァネッサ・スプリンゴラ)14歳、G(ガブリエル・マツネフ)49歳から始まる。彼女は、出版社で働いていた母の紹介でGと知り合い、以来Gは、中学校の校門で彼女の下校を待つようになる。「声望のある大人の作家」という幻影は、彼女の判断力を奪い、彼女はGと関係を持つようになった。ただ、この時彼女は14歳であり、フランスの法律が認める性交渉の下限である15歳を下回っていた。Gは確信犯だった。彼女はGのアパルトマンに入り浸り、学校を休みがちになる。Gは彼女を、作家の集まり、映画、芝居に連れ出したが、「私たちの生活の中心はセックスだった」。

スプリンゴラはなぜいま、35年前の出来事を書くことになったのか。それは、Gへの復讐である。Gは、これまでに何度も、彼女との経験を作品に利用しており、そしてそれらの作品は、フランスの文学界で高い評価を得てきた。自分のことが描かれた作品を読むたび、彼女は傷ついてきたが、それを言い出すことができずにいた。自分は「同意」していたと、言い聞かせて。しかし、Gが自分との経験を作品に利用することをやめず、彼の名声が高まる一方であることから、ついに沈黙を破ることにした。それが本作である。

本書の余波は広がり続けており、Gの版元の一つガリマールは、警察の家宅捜査を受けた。また、未成年時に性的搾取にあったという女性たちが声を上げ始めている。

内容説明

法律が禁じている若年者との性交を探し求め、その経験を作品に利用する有名作家G。30年の沈黙を破り、その時少女だったVが断罪の筆を執る。作家や芸術家は何をしても許されるのか―。#MeToo運動にもう一つの次元を付け加えた衝撃作。

目次

1 子供
2 餌食
3 支配
4 脱却
5 痕跡
6 書くこと

著者等紹介

スプリンゴラ,ヴァネッサ[スプリンゴラ,ヴァネッサ] [Springora,Vanessa]
1972年生まれ。フランスの編集者、作家。パリ大学(ソルボンヌ)で現代文学の学位(DEA)取得。2006年よりフランスの老舗出版社ジュリアール社で編集に携わり、現在同社の編集責任者。2020年、『同意』でジャン・ジャック・ルソー賞(自伝部門)受賞

内山奈緒美[ウチヤマナオミ]
愛知県名古屋市生まれ。東京大学仏文学科卒業。同大学院修士課程修了。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

50
作家Gにも、少女Vの母親にも虫唾が走る。このような性犯罪者が社会的に抹殺されるどころか、児童を食い物にした作品を発表し続けてきた厚顔。半世紀前とはいえ、未成年者と成人の性交を処罰対象から除外することに名だたる知識人たちが賛同署名をした事実。見識を疑う。2024/03/21

星落秋風五丈原

36
10代女性が50代男性に恋をして巧みに大人の世界に足を踏み入れていく。小説だったらロマンティックだったろうに現実であればやはり大人にいいように翻弄されたまだ子供という印象。初恋って大事なのになぁ。2020/12/15

松本直哉

20
ロリータが生き延びてHHの手記を読んだら、彼女はそこに誠実な悔悟を見ただろうか。14歳のときに3倍以上年上の小児性愛者の有名作家に犯された著者が、自らを題材に使われたこの作家の著書を読んで見出したのは、歪曲と捏造ばかりの不誠実な自己正当化だった。どのような言葉も所詮は虚構で、小児性愛という取り返しがつかない罪を贖うには足りない。なるほど彼女は同意したが、こういう成り行きとはじめからわかっていたら同意しただろうか。そもそも、輝かしい言葉の力と端正な容貌で誘惑してくる雲の上の存在に、どうして抵抗できただろう。2021/11/02

uniemo

20
50歳の有名な作家と14歳の少女が出会い彼女はその当時は彼から真実に愛されていたと感じ同意していると思い性的関係を持ちます。破局後その関係性の異常さに気づくも自分も同意していたという事実に自分を責め、作家は文学として繰り返し彼女との関係を書き続けます。保護されるべき年齢の少女に過失があるわけないのに芸術に昇華すれば犯罪行為も許容される時代があったことに嫌悪感を感じますが、作品は時代を映す鏡であるので発禁や検閲に反対している著者に強さを感じました。2021/02/18

くさてる

19
題名の「同意」の意味が重い。当時50代の有名作家と14歳で性的関係にあったことを告白した女性の手記。社会的にも寛容な空気があり、有名作家で母の友人でもある男が、14歳の少女を恋の形で手に入れた、という絶望的な事実。生々しく生理的な嫌悪感を感じずにはいられない箇所はあるものの(繰り返される作家の詭弁!)、無駄にスキャンダル的な騒々しさはない。わたしはむしろ、静かな諦めや苦しみと哀しみの反芻を感じた。この一冊を書くことは、作家にからめとられようとした彼女の物語を彼女自身が取り戻すために必要だったのだろう。2021/02/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16879153
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品