出版社内容情報
何と言ってもいい役者だった
面白い、愉しい役者だった
ある時代の、人の世の花だった――
戦後歌舞伎史のなかでの39年の交友を綴った珠玉のエッセイ
目次より
Ⅰ 十八代目勘三郎
勘三郎の死/まぼろしの還暦の『助六』/一期一会にあらず/ナミノは二人/汝は旅人
Ⅱ 劇場群像――追悼・追憶賦
七世中村芝翫/四世中村雀右衛門/河竹登志夫/草森紳一/永山武臣/三島由紀夫/六代目歌右衛門
Ⅲ 舞台回想
風、楼に満つ〟時代/歌舞伎座が意味するもの/戦後歌舞伎の円朝物と円朝劇/『切られお富』の記憶/道行と五・六段目の記憶
Ⅳ 書架散見
Ⅴ 倫敦戯場漫歩
内容説明
何と言っても、いい役者、面白い、愉しい役者、ある時代の、人の世の花だった。躍動する戦後歌舞伎の展開を背に、三十九年間の交流と葛藤を綴る迫真の名エッセイ。
目次
1 十八代目勘三郎(勘三郎の死;まぼろしの還暦の『助六』 ほか)
2 劇場群像―追悼・追憶賦(七世中村芝翫;四世中村雀右衛門 ほか)
3 舞台回想(“風、楼に満つ”時代―戦後歌舞伎の昭和三十年代;国立劇場誕生の日―開場式と開場公演 ほか)
4 書架散見(篠山紀信写真集『KABUKI by KISHIN』;関容子の新連載「銀座で逢ったひと」 ほか)
5 倫敦劇場漫歩(シャフツベリー・アベニュー;クイーンズ・シアター ほか)
著者等紹介
中村哲郎[ナカムラテツロウ]
1942年山梨県生まれ。シアター・ゴーアーの代表的な一人。少年期より今日まで、主として歌舞伎と演劇の周囲を見つめてきた。観劇65年。創立時の国立劇場に勤務。学び舎で郡司正勝に師事、若き日に井伏鱒二と三島由紀夫に出会う。著書に『西洋人の歌舞伎発見』(芸術選奨新人賞)、『歌舞伎の近代』(河竹賞)、『花とフォルムと』(芸術選奨文部科学大臣賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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