天才の考え方―藤井聡太とは何者か?

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天才の考え方―藤井聡太とは何者か?

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  • サイズ 46判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120052972
  • NDC分類 796
  • Cコード C0095

出版社内容情報

令和の将棋界は戦国時代である。若手棋士が虎視眈々とタイトル獲得を狙う。AIを駆使し研究に余念がない。もはや将棋界は新時代に突入した。そして、中学生棋士の藤井聡太とは何者なのか?本書は、AI世代最強の渡辺明棋士とアナログ世代代表の加藤一二三棋士が平常心、集中力、決断力など勝負哲学をすべて公開。二人の「天才」が、天才になるための極意を語り合う「公開対局」が初めて実現!! 天才の考え方が分かる一冊。

内容説明

「AI思考」と「アナログ思考」の違いは?「昭和世代」と「デジタル世代」の頭脳は?「ひらめき」と「長考」の勝率は?「記憶力」と「集中力」の重要度は?ほか、大山康晴(十五世名人)から藤井聡太(七段)まで。昭和から令和の棋士を徹底分析!

目次

渡辺明の思考法1 天才の準備の仕方(「勢いをいかに生かすか」も実力に含まれる;「あきらめる」のと「開き直る」のとは違う ほか)
加藤一二三の思考法1 天才は過去も未来も気にしない(勝負は常に負けた地点から始まる;「直感精読」は将棋の鉄則 ほか)
対談 アナログ思考vs.AI思考 天才の運とツキを考える(AIについて、運とツキについて;バナナの勝負?ぜんざいの勝負? ほか)
渡辺明の思考法2 天才はそこに「解」があるか考える(そこに「解」はあるのか?;これからの時代の「個性」や「実力差」 ほか)
加藤一二三の思考法2 天才が考えるライバル論(藤井聡太の「腰掛銀」;「天才」か?「普通の人」か? ほか)

著者等紹介

加藤一二三[カトウヒフミ]
1940年福岡県生まれ。早稲田大学中退。54年、当時の史上最年少記録となる14歳7か月で四段に昇段してから、2017年6月20日の引退まで、62年10か月にわたりプロ棋士として活躍した。通算成績は2505戦1324勝1180敗1持将棋。現役引退時点で、勝利数は歴代3位、対局数と敗戦数は歴代1位。名人(1期)、棋王(2期)、王将(1期)、王位(1期)、十段(3期)と5つのタイトルを計8期獲得した。17年1月には、史上最高齢となる77歳0か月での勝利。将棋界で6人目(当時)となる紫綬褒章を受章。ローマ法王、ヨハネ・パウロ2世から聖シルベストロ教皇騎士団勲章を受章。近年は「ひふみん」の愛称でテレビのバラエティー番組など多くのメディアに出演。17年仙台白百合女子大学客員教授

渡辺明[ワタナベアキラ]
1984年東京都生まれ。棋王、王将、棋聖の3冠王(2020年4月時点)で現役最強棋士。加藤一二三、谷川浩司、羽生善治に続き、史上4人目の中学生棋士となる。竜王戦は2004年に獲得して以来、12年まで9連覇を果たした。竜王連続9期、通算11期はともに単独首位である。竜王(11期)、王座(1期)、棋王(8期)、王将(4期)、棋聖(1期)を獲得。居飛車党で、攻めの棋風。自玉を固めてから細かい攻めを繋げることに関しては定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

R

55
加藤先生と渡辺先生の対談の様子も加えた、それぞれの将棋に対する話をまとめた本でした。それぞれの考え方がはっきりと異なっているのが面白くて、まさにそれぞれの天才の考え方というのが読めるようで楽しい。それだけ異なる二人だけども、極めて高度な将棋の一手で、共感と呼ぶのか、見解というか興味が一致する瞬間というものが、お互いの遠い思い出として共通して残っているというのが天才同士の会話という感じで好きだ。渡辺先生に引退してしまいそうな危うさがあるんだが、長く走り続けてほしい。2023/07/17

シャコタンブルー

40
加藤一二三さんの自己愛の強さをこれでもかと感じた(笑)。自慢話しともとれる内容が多く、普通の人なら嫌味に感じてしまうが愛嬌を感じてしまうのは人柄の良さの賜物だろう。一方、渡辺明さんは理路整然としいて繊細で緻密な感じを受けた。旅行の時には観光名所を調べ上げ移動時間を計算して15分単位で計画し行動ているという。これには驚いた。現在の将棋界で最強と思われる渡辺明さんと藤井7段が6月8日から棋聖のタイトルを競う。将棋ファンにとっては夢のような大注目の一戦だ。天才同士の戦いは歴史に残る名勝負になることを期待する。2020/06/05

たらお

35
2017年渡辺さんが33歳の時に、A級から降格し、成績を大きく下げたときの将棋の見直し方は理論的。①自分の戦型を分析にかけて勝率を出す②負け越した戦型でも部分的に修正すれば勝てるのではないかという期待値を算出③数字を見ながら、巻き返していくためにどういう方向に進めばいいかを考える④方向が決まれば1年間その方向性でやっていくというもの。この1年間の括りというのが勝負の世界にいた場合、結果が出ないとまた変えたくなるものだが、そこは腹をくくってやり通すという「将棋を見つめ直す」過程を語っており、魅力を感じた。2021/05/02

kanki

29
長考中の頭の中、モチベーションは何かなど、渡辺名人とひふみんの対談、将棋好きには面白い。2022/05/25

20
我々はもう既に「解のある時代」を生きている、というくだりは印象に残った。解が得られればそれでよしとするなら何も考えずに生きていけるが…果たしてそれでよいのか。ここは刺さったけど全体的には期待外れで、対談もちょっと新鮮味に欠ける。多分この本の多くは両先生がそれぞれ既刊本で語り済みの内容ではなかろうか(まだ読んだことはないが)。副題に藤井聡太を出してる割にそんなに触れられてないあたりも売上先行商業主義で作られた感が否めず残念でした。最後のお二人の笑顔の写真は良かったです。2021/01/11

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