出版社内容情報
日本近代の建築家と建築技術者についての情報には、戦後長い間、大きな欠があった。誰がどこで何をしたかについて、一度もまとめられることがなかったからだ。こうした人名辞典的仕事を成す能力を持つと誰もが認める建築史家が、このたび五〇年の研究蓄積を注いで、ついに、やっと、まとめてくれた。一万三○○○人、一五〇○ページ。待ったかいがあった。嬉しい。今後、日本の建築についての思考も言葉も、この一冊を不可欠の足掛かりにして進んでゆくだろう。
藤森照信
東京大学名誉教授・建築史
内容説明
調査、執筆50年の精華。日本近代建築史を繙く上で必携の書。日本の近代建築に携わった総勢1万3000名の履歴、職歴、関係建築、作品、著作や言論、懸賞、特許などを集大成。
著者等紹介
堀勇良[ホリタケヨシ]
1949年、東京生まれ。1973年、京都大学工学部建築学第二学科卒業、東京大学大学院・生産技術研究所で村松貞次郎教授に師事し、『日本近代建築総覧』(1980年)の作成編纂に従事。中央公論社の雑誌『自然』の連載カラー口絵「建築譜―明治大正昭和」(1979‐82年、隔月、撮影:増田彰久)に、村松貞次郎、同研究室の藤森照信とともに解説を執筆、「近代化遺産」研究の先駆となる。1982年、論文「日本における鉄筋コンクリート建築成立過程の構造技術史的研究」で工学博士。大学院修了後、1981年横浜開港資料館に勤務、するとともに、横浜市都市デザイン室に協同し、横浜における「歴史を生かしたまちづくり」を推進。その後1997年文化庁に転じ、主任文化財調査官として近代建造物の文化財登録、文化財指定に従事、2008年退職。2005年、「履歴を通じての近代日本外国人建築家の研究」で、日本建築学会賞(論文)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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