出版社内容情報
川上不白の茶会記は、現在のところ二十三点の存在が知られており、それらに収録された茶会の総数は二千会を超える。重複等を除くと、実質的には千五百会ほどとなるが、十六世紀に茶会記が記録されるようになって以来、個人の茶会記としてはもっとも多い。また、六十五年の長きにわたり茶会記が遺されており、この点でも不白は希有な茶人と言えよう。上方や江戸における十八世紀後半の茶の湯の様相を知る手がかりを与えてくれるきわめて貴重な史料である。厳密な校訂を施し、事項注、人名注を添えた。
内容説明
希代の茶の湯者・孤峰不白が遺した会記六百五十余を翻刻。十八世紀後半の上方や江戸における茶の湯の様相を伝える第一級の史料。江戸千家流祖川上不白生誕三百年記念出版。
目次
不羨斎宗雪茶湯会付
在京中会付
江戸諸方茶湯会付
孤峯不白京都会付
川上不白七十賀百会記
著者等紹介
川上宗雪[カワカミソウセツ]
1946年、東京都生まれ。茶家。慶應義塾大学文学部卒業。1965年に先代名元庵宗雪より、江戸千家十世家元名心庵宗雪を襲名
谷晃[タニアキラ]
1944年、愛知県生まれ。京都大学史学科卒業。芸術学博士。香雪美術館を経て、1989年より野村美術館勤務。現在、同館館長、専攻は茶の湯文化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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