昭和の指導者

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昭和の指導者

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  • サイズ 46判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120051845
  • NDC分類 281
  • Cコード C0030

出版社内容情報

時代の指導者はいかにして生まれるのか。危機が指導者を登場させるのか。
昭和期から6人の指導者(浜口雄幸、近衛文麿、東条英機、吉田茂、中曽根康弘、そして昭和天皇)を取り上げ、現代に最も近い中曽根から時代をさかのぼる形式で比較・分析する。
優れたリーダーシップを発揮した者もいれば、大衆の期待に応えられず、挫折した者もいる。補論として付ける宇垣一成のように、将来の指導者と目されつつ、ついにその地位に辿り着けなかった者もいる。
『失敗の本質』で知られ、「指導者不在」とも言われる昭和戦前期の政治外交史を専門とする戸部氏の新たな代表作。

内容説明

国家指導者の評価を分けるものは何か。危機がすぐれた指導者を呼び起こすのか。現代日本への視座。

目次

第1章 中曽根康弘
第2章 吉田茂
第3章 東条英機
第4章 近衛文麿
第5章 浜口雄幸
第6章 昭和天皇
終章 昭和の指導者
補論 宇垣一成待望論

著者等紹介

戸部良一[トベリョウイチ]
1948年宮城県生まれ。京都大学法学部卒業、同大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学。博士(法学)。防衛大学校教授、国際日本文化研究センター教授、帝京大学教授など歴任。国際日本文化研究センター名誉教授、防衛大学校名誉教授。著書に『ピース・フィーラー―支那事変和平工作の群像』(吉田茂賞)、『自壊の病理―日本陸軍の組織分析』(アジア太平洋賞特別賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

22
中曽根康弘、吉田茂、東条英機、近衛文麿、浜口雄幸、昭和天皇、宇垣一成の7人を取上げて指導者論を展開する。戸部先生の評価軸は、歴史的構想力・理想主義的プラグマティズム・権力意志の三点。中曽根、浜口両氏への評価が高い。中曽根さんが、出征の時に「聖書」と「茶味」と「冬の旅」を携えるほど教養あふれる人物とは知らなかった。浜口首相の金解禁は結果的に誤りだが、戸部先生は、ビジョンを明確にして推進する強い覚悟と意志を評価する。それに比べて、吉田茂さんは単なるオポチュニストで、宇垣一成さんは鵺的で曖昧な人物だったのか…。2019/06/20

筑紫の國造

12
軍事史研究の泰斗による、昭和期の指導者を具体例としてリーダーシップ研究の成果。最後の宇垣一成以外は新しい順から遡っていくという、通常とは違う手順によって昭和史に活躍した「リーダー」たちの姿を追いながら、「リーダーシップ」という古くて新しい問いを解明してゆく。戸部氏は学者としても多くの成果を残しているが、本書は学術書ではなく、極めて読みやすく、また面白い著作となっている。客観的な視点で昭和史の人物を取り上げる本書は、優れた歴史学者のリーダーシップ論として、多く人が手に取るに相応しい。2024/02/07

バルジ

3
再読。「昭和」の政治指導者をエッセイ風に論じた1冊。本書に登場する指導者達はいずれも強烈な個性があり、指導者としての心構えのある者も無い者も含まれる。特に本書の中で政治指導者としての資質に欠けたのは東条英機と近衛文麿であろう。前者は軍事官僚、後者は貴族政治家といずれも指導者に「なれそう」な人物であったが、生憎彼らにはその「覚悟」も「心構え」も無かった。歴史的構想力も理想主義的プラグマティズムも無ければ権力意志も弱い。破滅への道を辿ったのもむべなるかな。こうした指導者を戴いた時点で負けていたのかもしれない。2025/03/22

バルジ

3
6人の「昭和の指導者」をエッセイ風に語っている。終章の指導者に求められる素質の部分は極めて興味深く読んだ。①歴史的構想力②理想主義的プラグマティズム③権力意志の3点を素質として挙げ、本書で取り上げた各指導者をそれらの尺度から評価していく。東条英機・近衛文麿については厳しい評価で、特に後者は同情も一切無いかなり辛辣な内容。だが納得できる部分も多々あった。一方イマイチ納得できなかったのが浜口雄幸である。先の3点を満たしていたとはいえ、最悪の経済失政と社会不安を惹起した指導者として評価する気にはとてもなれない。2019/07/09

choku_tn

2
登場するのは中曾根康弘、吉田茂、東條英機、近衞文麿、浜口雄幸、昭和天皇。補論として「首班候補」に終わった宇垣一成。 大半は航空自衛隊の幹部自衛官向けの雑誌「鵬友」の連載記事がベース。読者の興味関心や手持ち知識を考慮してか、通史的な内容ではなく、各人の主な決断とその周辺事情を中心に取り上げている。結果偏重の視点ではなく「当事者の視野」を考慮した書きぶりは好感が持てる。ただ、割と人間を肯定的に捉えるスタンスなので一部の人物に関しては「甘い」と感じる向きもあろう。

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