川を歩いて、森へ

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120049422
  • NDC分類 517.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日本の川と森を守りたい。釣り好きの女性ライターが、開高健の秘書を経て環境問題に深く関わり地域興しに取り組むようになるまで。

内容説明

日本の川のかけがえなさに気づいた若き日々、開高健氏のもとでの修業時代、国を相手に体を張った反ダム運動、そして、養老孟司氏らの協力を得ながら進めている地域再生。現代日本が抱える問題に水辺から光をあてる自伝的エッセイ。

目次

三万本の“川の国”にっぽん
アマゴとの出逢い
一九の春に、恋した相手は
流友会で鍛えられる
今西錦司の「ノータリンクラブ」に入る
“萬サ”と長良川
開高健の遺言
「河川法」が変わるまで
アメリカは、なぜダム開発をやめたのか
サケとクマが森で教えてくれたこと
森・里・川・海、生命の連環
高津川で日本の“森のつくり直し”のモデルをつくる

著者等紹介

天野礼子[アマノレイコ]
1953年、京都市生まれ。同志社大学在学中の一九歳より釣りを始め、国内外の川、湖、海辺を、年に百日釣り歩いた。1988年より文学の師・開高健を会長にし、長良川河口堰建設反対を国会に持ち込み、“川とダム”を問う一大国民運動に育て上げた。その後、「川を再生するには森を生きかえらせることが必要」と、森から材を出す「社会システム」をつくり直す提案を各地でする一方、2004年からは、京都大学の提唱する「森里海連環学」を広めるための活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

booklight

33
懐かしい。開高健や野田知佑や椎名誠を読んでいるとでてくる天野礼子。長良川河口堰反対運動の時は全国のアウトドア関連の人物が集まり、その中心人物だった人。根っからの釣り好きで、同好会に入っていくうちにライターとなり、さらにダム反対活動に身を投じる。脳の血管に障害があり、疲れると倒れてしまうけど、建設省の前でハンガーストライキを行ったり。長良川河口堰は結局建設が進められて残念だったが、ある意味ここがターニングポイントになり、公共事業の在り方が見直される契機となったことを考えると、無駄ではなかったんだな。2024/06/08

なか

5
・p5 我が国には3万本の川がある。 ・p6 日本の川には「香魚」と古くから呼ばれ、税として弥生時代から扱われていた「天然鮎」が遡ってくる。世界の研究者はこの魚を「スウィートフィッシュ」と呼んでいる。握るとスイカのような甘い清い香りがするからだ。 ・p9 3万本の川の90本くらいしか「海産鮎」が遡上を繰り返す川がなくなってしまった。 2017/04/07

yyrn

2
天野礼子といえば長良川河口堰の反対運動で建設省と対峙した烈女という印象を持っていたが、この本を読むとだいぶ印象が変わってくる。少女のころから男友達や大人に混じって釣りに親しみ、いつしか各地の清流を巡って川と魚の絶妙な関係を知るに至れば(その辺が前半の読みどころ。長閑な文章がまた良い)魚の遡上を拒む大型堰の建設は絶対に許せなかったのだろう。自然は一度壊せば元に戻らないから(ホントは別の生態系ができるだけだが)前のままがイイと思い込めば、そんな行動に出るのだろうが、19世紀初頭のフンボルトは再生の道を考えた。2017/03/31

シダーウッド

0
人間は自然の枠の中であって、自分達のいいように無理に枠に嵌めて影響がジワジワと広がり、やがて取り返しのつかない事が起きていること 経済成長した国から順に世界中で繰り返されている現実を政治家のせいにしてはいけない2025/05/12

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