出版社内容情報
小さなサイズにもかかわらず、シンガポールは、世界にとって、また、日本にとって重要な国である。地政学的な重要性はもとから高かったが、南シナ海における緊張が高まる現在、シンガポールとの関係は日本の外交における一つの柱である。またシンガポールは、特に都市政策や経済政策といった公共政策やビジネスマネージメントにおいて世界的評価を得ている。 シンガポールはどのようにして国力を高め、国際的なステイタスを上げているのか。財政状況は優秀で、人々の生活は絶えざる進歩を遂げているように見えるが、どのような施策がそれらを可能にしているのか。 2016年は日本・シンガポール外交関係樹立50周年であり、日本人にとって、シンガポールについて考える好機である。著者の長年にわたるシンガポール研究の成果がここに。
内容説明
先進の制度モデル、示唆に富んだ政策アプローチ。日本が学ぶべき知恵を持つ国、東京ほどの面積の小さな都市国家が、先進諸国に対して驚くほど重要な教訓を提供している。
目次
第1章 シンガポールと変化する世界
第2章 「賢い」ための条件―小国、無資源、不安定な環境
第3章 シンガポールはいかにして賢くなったのか
第4章 賢い国家―最小限かつ機能を付与するガバナンス
第5章 賢い都市―住みやすく、持続可能な都市コミュニティの建設
第6章 賢いグローバル・ハブ―アイディアと行動の触媒
第7章 結論―政策ラボとしてのシンガポールと世界の将来
著者等紹介
カルダー,ケント・E.[カルダー,ケントE.] [Calder,Kent E.]
ジョンズ・ホプキンス大学教授、同高等国際問題研究大学院(SAIS)ライシャワー東アジア研究センター所長。ハーバード大学大学院修士課程及び博士課程を修了。1980年ハーバード大学日米関係プログラムの初代事務局長。プリンストン大学ウッドロウ・ウィルソン政治大学院で20年間教鞭を執った後、2003年より現職。その他、米国戦略国際問題研究所(CSIS)日本部長(1989~1993、1996年)、駐日米国大使特別補佐官(1997~2001年)などを歴任
長谷川和弘[ハセガワカズヒロ]
1987年、東京大学法学部卒、94年、ワシントン大学セントルイス校オーリンビジネススクール卒、MBA取得。東証一部上場企業、業界団体などで約18年間国内外の報道対応に従事、米国滞在も9年に及ぶ。2013年よりジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)ライシャワー東アジア研究センター客員研究員兼ケント・カルダー所長特別補佐として勤務。2014年『ワシントンの中のアジア』でも監修・監訳に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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