シンガポール―スマートな都市、スマートな国家

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  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120049279
  • NDC分類 312.239
  • Cコード C1031

出版社内容情報

小さなサイズにもかかわらず、シンガポールは、世界にとって、また、日本にとって重要な国である。地政学的な重要性はもとから高かったが、南シナ海における緊張が高まる現在、シンガポールとの関係は日本の外交における一つの柱である。またシンガポールは、特に都市政策や経済政策といった公共政策やビジネスマネージメントにおいて世界的評価を得ている。 シンガポールはどのようにして国力を高め、国際的なステイタスを上げているのか。財政状況は優秀で、人々の生活は絶えざる進歩を遂げているように見えるが、どのような施策がそれらを可能にしているのか。 2016年は日本・シンガポール外交関係樹立50周年であり、日本人にとって、シンガポールについて考える好機である。著者の長年にわたるシンガポール研究の成果がここに。

内容説明

先進の制度モデル、示唆に富んだ政策アプローチ。日本が学ぶべき知恵を持つ国、東京ほどの面積の小さな都市国家が、先進諸国に対して驚くほど重要な教訓を提供している。

目次

第1章 シンガポールと変化する世界
第2章 「賢い」ための条件―小国、無資源、不安定な環境
第3章 シンガポールはいかにして賢くなったのか
第4章 賢い国家―最小限かつ機能を付与するガバナンス
第5章 賢い都市―住みやすく、持続可能な都市コミュニティの建設
第6章 賢いグローバル・ハブ―アイディアと行動の触媒
第7章 結論―政策ラボとしてのシンガポールと世界の将来

著者等紹介

カルダー,ケント・E.[カルダー,ケントE.] [Calder,Kent E.]
ジョンズ・ホプキンス大学教授、同高等国際問題研究大学院(SAIS)ライシャワー東アジア研究センター所長。ハーバード大学大学院修士課程及び博士課程を修了。1980年ハーバード大学日米関係プログラムの初代事務局長。プリンストン大学ウッドロウ・ウィルソン政治大学院で20年間教鞭を執った後、2003年より現職。その他、米国戦略国際問題研究所(CSIS)日本部長(1989~1993、1996年)、駐日米国大使特別補佐官(1997~2001年)などを歴任

長谷川和弘[ハセガワカズヒロ]
1987年、東京大学法学部卒、94年、ワシントン大学セントルイス校オーリンビジネススクール卒、MBA取得。東証一部上場企業、業界団体などで約18年間国内外の報道対応に従事、米国滞在も9年に及ぶ。2013年よりジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)ライシャワー東アジア研究センター客員研究員兼ケント・カルダー所長特別補佐として勤務。2014年『ワシントンの中のアジア』でも監修・監訳に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ceskepivo

2
シンガポールが建国から短期間で先進国になった鍵を解説。多民族他宗教、大国に囲まれた無資源の小国というハンディを乗り越えたのはお見事。2022/09/14

Moloko

2
シンガポールのスゴい所を素晴らしく書いている本。論旨も明快な一本調子で余計な背景を知らない読者には同国の魅力を十分に理解できるはず。ただ、他の書籍やニュースを読んでいると美化しすぎであると思う。野党を国会の議席の定数を与えたのは選挙対策であるし、選挙制度も与党有利に細工してきた暗い部分を隠している。リー・シェンロンが倹約の語を好んでいるというも同国首相の給料騒動を知っていないと読者はブラック・ジョークだと気付かないだろう。それに同国で市民参加を含んだスマートなコミュニティが形成されたかも要検証であろう。2017/08/23

RYU

1
国民国家と都市の2つの顔を持つシンガポール。賢い国家として、公共セクターへの配分を抑え、給付よりも機能付与に重点を置いた社会福祉をとり、賢い都市として、土地利用と交通計画と環境がシステマティックに統合し(コンセプトプラン)、そして賢いグローバルハブとして、資本とアイデアを輸入しグローバルな課題解決に資する輸出を行う。シンガポールは、統制経済的な手法を用いずに、外界からの課題と市場を効率的に捉え、対処する行動主体の概念を定義。2020/04/14

Noa Live

1
あまり中身のない感じがしました。流し読みで十分2019/11/01

Taka

1
面白かった。軍事費が大きいことは驚き。ルワンダの様に日本もシンガポールから学ぶことは多いはず。2018/09/18

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