現代の戦略

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 538p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784120048074
  • NDC分類 391.3
  • Cコード C0022

内容説明

古今東西の戦争と戦略論を検証しつつ、陸・海・空・宇宙・サイバー空間を俯瞰しながら、戦争の本質や戦略の普遍性について論じる。

目次

拡大し続ける戦略の宇宙
戦略の次元
戦略、政治、倫理
戦略家の道具:クラウゼヴィッツの遺産
現代の戦略思想の貧困さ
コンテクストとしての戦略文化
戦争の「窓」
戦略経験に見られるパターン
戦略の文法その一:陸と海
戦略の文法その二:空、宇宙、そして電子
小規模戦争とその他の野蛮な暴力
核兵器を再び考える
戦略史における核兵器
永遠なる戦略

著者等紹介

グレイ,コリン[グレイ,コリン] [Gray,Colin S.]
1943年イギリス生まれ。英国レディング大学政治・国際関係論学院名誉教授。同大学院戦略研究センター所長。専門は安全保障や戦略研究。1970年、オックスフォード大学で博士号(D.Phil)を取得後、英・米・カナダの各大学で教員を務める。英国国際戦略研究所(IISS)の副研究部長就任を契機に英米の両政府のアドバイザーとなり、ハドソン研究所の上級研究員を務め、アメリカとの二重国籍を取得。ワシントンでシンクタンクを設立し、レーガン政権では主に核戦略担当のアドバイザーを5年間務める

奥山真司[オクヤママサシ]
1972年生まれ。カナダのブリティッシュ・コロンビア大学卒業後、英国レディング大学大学院で博士号(Ph.D)を取得。戦略学博士。国際地政学研究所上席研究員、青山学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

flat

5
クラウゼヴィッツを底に敷いて現代に適応させたイメージ。訳者も後書きで述べている通り決して読みやすい本ではないけれど読めば現代の軍事戦略がどうなっているのかある程度は理解出来るのではないかと思う。またクラウゼヴィッツの時代から現代に至っても戦争の持つ政治的な役割というのは核によるバランスの上にあるとは言えあまり変わりないのかもしれないと思った。2019/07/31

Ohe Hiroyuki

3
安全保障や戦略研究の専門家で、米国レーガン政権のアドバイザーや米英加で教鞭を取った著者による戦略論である。▼原著は1999年の刊行であるが、今も色あせない。▼著者は、クラウセヴィッツの遺稿集である『戦略論』によって戦略のロジックはほぼカバーされていると述べ、エアパワー、スペースパワー、核兵器が登場しても、戦略において考えるべきことは変わらないと述べる。▼本書は、難解である。数多の戦略論の著者に触れて、適宜批評がなされているため、一読しても内容が分からない。だからこそ手元に置いて都度参照する価値はある。2020/05/24

Studies

2
良書2016/09/29

unflyable

0
戦略は17の次元から成り立っており基本的な原理は歴史的に一貫しているとしたもの。ここの「戦略」は軍の運用ではなく、武力行使を伴わない抑止等も含む政策寄りの戦略である。クラウゼヴィッツが書いた戦争をどのように体系的に捉えるかという点を突き詰めており、戦略の本質の単純さと同時にその評価の難しさを描いている。基本的に読みやすいが引用文献が多く、場合によっては内容を把握していることを前提で話が進むのでなかなか難しい。2017/12/01

しく

0
文字通り『現代の戦略』の戦略を包括的に取り扱った本ですね。ここでいう現代というのはナポレオン、またそれを元に戦略を研究したクラウゼヴィッツ以降の事です。大枠で言うと、現代の戦略はクラウゼヴィッツを中心軸にしてそれに対する拡張や反駁で構築されてきたのだなと。2016/06/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10041068
  • ご注意事項

最近チェックした商品