エンピツ戦記―誰も知らなかったスタジオジブリ

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120047930
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0074

内容説明

『となりのトトロ』から『思い出のマーニー』まで、スタジオジブリでアニメーターとして働いた著者による27年間の回顧録。

目次

1 エンピツ戦士、ジブリ王国の門をくぐる
2 ジブリの森で宮崎監督に雷を落とされる
3 師匠たちに怒られながら、腕をみがく日々
4 トレスマシンと格闘し、スケジュールに追いかけられる
5 光があれば、闇もある。表現者はなにを考え、どう動くべきか
6 いいアニメーターの条件とは?教える立場になって思ったこと
7 ジブリを巣立つ日。そして人生は続く

著者等紹介

舘野仁美[タテノヒトミ]
1960年、福島県生まれ。アニメーター、「ササユリカフェ」オーナー。東京デザイナー学院アニメーション科卒業後、作画スタジオ、フリーランスを経て、83年にテレコム・アニメーションフィルム入社。87年、同社を退職し、スタジオジブリに移籍。ジブリ作品の動画チェックを数多く手がける。2014年、スタジオジブリ退職。同年12月、東京・西荻窪に「ササユリカフェ」をオープン

平林享子[ヒラバヤシキョウコ]
1967年、大阪府生まれ。編集者、ライター。早稲田大学教育学部卒業。フリーランスの編集者・ライターを経て、2008年、スタジオジブリ入社。出版部に所属し、スタジオジブリの広報誌『熱風』のほか、「ジブリの立体建造物展」図録などの編集を担当。2014年、スタジオジブリ退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もこ

46
迫りくる仕事始めが憂鬱で(笑)、仕事への意欲を掻き立ててくれるような本をと選んだ新年1冊目。大正解だった。スタジオジブリで長年、宮崎駿監督の一番近くの席で仕事をしてきた女性アニメーターの回顧録。軽く想像を超えるエピソードの連続で、壮絶な戦場を覗き見してしまった気分。宮崎さんの「映画をつくる人間は、理想を失わない現実主義者にならないといけない」という言葉にハッとしたというか、これは全てに通じる概念だと思った。どんな世界でもプロフェッショナルはかっこいい。2016/01/03

booklight

35
宮崎駿は奇妙な人だなと思っていたが、監督から原画までやるからあの品質でできるのだと、色々と納得してしまう。鳥に向かって「おまえ、飛び方間違っているよ」といったり、「写真をみて、そのまま描くな」とか「ろくな人生を送ってこなかったから、こんな絵しか描けないんだ」など、その意識の高さ、経験の広さからくるエピソード多数。色々な細かい魅力を積み重ねてできる宮崎作品は、そうそう引き継げるものではないのだろうと少し納得。創作の苦しみ、現場のつらさ、経営の悩みなどを抱えて、新作を作ってくれるのは恩寵でしかないな。2021/06/19

ゆー。

33
「三鷹の森ジブリ美術館に行きたくなるヽ(´・ω・`*) 長かったエンピツも繰り返し書くことで短くなる。それはいかに仕事へ情熱を費やしてきたかの証。宮崎駿という人物の語録が為になる。表紙がなぜか一寸法師(借りぐらしのアリエッティでもいいか)に見えたけど、小さくても力強い。婚期は逃したと赤裸々に語る著者だが、動画チェックには根気がいる。 アニメーターの仕事について知るなら(p22)宮崎駿さんが水鳥に突っ込む面白エピソードなら(p53)」2021/01/19

たか厨

23
スタジオジブリで長年、動画チェックを担当した女性の回顧録。ツイッターで、「宮崎(駿)さんが、鳥に向かって『お前の飛び方は間違っている』とダメ出しした」という本書のエピソードが紹介されていて、爆笑したので、取り寄せ。宮崎監督の机の傍で、仕事をしてきた筆者らしく、監督に関する挿話が幾つも掲載されていたが、結論からいえば、「鳥にダメ出し」を面白さで超えるものはなかったかなと。動画チェックという仕事が、アニメのクォリティにいかに影響を及ぼすか(続)2020/06/01

織町

23
“宮崎さんは、ただ現実をそのまま描くのではなく、現実の向こうにある理想の「リアル」を描くことを追求しているのです。”宮崎さんの隣の机で仕事もしたことのある動画チェック担当の舘野さんの回顧録。宮崎駿に憧れ、私もジブリを夢見たことがありました。現場の空気感、宮崎さんの人となり、知れば知るほど、狂おしいような愛おしいような気持ちと、憧れだけではない確固たる自分の原動力がなければジブリでは決して働けないのだとも感じました。消費者に占められた社会、貪る側ではなく小さなことでいい、紡ぎ出す・作ることをしたい。2016/08/07

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