内容説明
97歳の今なお描き続ける日本画家の自伝的エッセイ。
目次
1 はじめに
2 人生を変えた旅(夫の死;スターさんとの出会い ほか)
3 人生の第二幕(大磯へ;帰国後のこと)
4 ふたたび、一所不住の生活へ(軽井沢へ;両親を送る ほか)
5 現在思うこと(日々のくらし;死について ほか)
著者等紹介
堀文子[ホリフミコ]
1918(大正7)年、東京・平河町生まれ。女子美術専門学校(現・女子美術大学)卒業。52年、上村松園賞を受賞。61年より3年間にわたり海外を放浪する。帰国後、神奈川県大磯に転居、74年、第1回創画会出品、以後創画会を中心に作品を発表する。81年、軽井沢に、87年、イタリアのアレッツォにアトリエを持つ。同年、神奈川文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まーくん
88
堀文子、画家。2019年、百歳の天寿を全う。まことエネルギーに満ち溢れた人生。強い信念を貫き長い人生を生き切った。彼女の名前は寡聞にして知らなかった。知らなかったと思ったが、絵や他の作品を見て、既に出会っていたと気が付いた。何幅かの絵の他に、童話作品、本の装丁装画、NHKテキスト「きょうの料理」表紙まで。そこに描かれた花々や草木、鳥獣。自然の姿を形式に捉われない日本画で表現。「慣れない、群れない、頼らない」という信条のもと生命と自然に向き合い、夢中になれるものを逆上に近い感情で作品に取り組んだ百年の人生。2022/06/05
とよぽん
27
こんな素敵なエッセイも書いていらっしゃったのだ! 今、私の旬は堀文子さん。画集や著書を次から次へと読んでいる。画壇に属さず、権威にとらわれない自由で強い生き方! そしてお父様のことが詳しく書かれていた「両親を送る」に筆者の優しさがにじみ出ていて、とても印象に残った。最後の文(191ページ)が、堀文子さんの生き方をズバリ、表していると思った。2019/05/26
kiho
11
好きなことを持つ、知らない世界、新しい世界に飛び込む、自分の想いに素直に…潔さも感じるステキな生き方に、身がひきしまる思い⭐2018/06/04
ヨータン
9
満100才か〜。私、そこまで生きられるかな。上品で凛としていて、素敵な生き方。日本の古き良き時代の理想の女性像だなと思いました。2018/07/20
みなず
7
読めば読むほど、背筋が伸びる思いになる。堀文子さんの絵も好きだが、言葉も根性も感性も品格も好き。憧れるにも、覚悟が必要。まずは言葉遣いを、きちんとした日本語に改めよう。2016/05/09
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