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わが記憶、わが記録―堤清二×辻井喬オーラルヒストリー

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  • サイズ A5判/ページ数 327p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784120047770
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0023

内容説明

家族のこと、経営の成功と失敗、セゾン文化とは何か、詩人・作家として―没後2周年、13回29時間に及ぶインタビューの全記録を初公開。戦前から戦後復興、高度成長、ポストバブルに至る日本の軌跡。

目次

第1部 マイヒストリー(戦争の記憶、学校の記憶;敗戦と共産党入党;父の秘書として、西武百貨店店長として;結核、父の死、事業拡大)
第2部 堤清二と辻井喬(作家活動、三島由紀夫との交遊;渋谷進出、無印良品と「反体制」;スカウト失敗、事業の苦戦)
第3部 忘れ得ぬ人々(政治家との関係、弟・義明という存在;妹・邦子、セゾン文化の位置づけ;反「流通革命」、コンビニの失敗;海外との交流)
第4部 次代への期待(政治家たちとの丁々発止;作家への期待、財界への苦言)

著者等紹介

御厨貴[ミクリヤタカシ]
1951年生まれ。東京大学法学部卒業。東京都立大学教授、政策研究大学院大学教授、東京大学教授などを経て、放送大学教授。東京大学名誉教授、東京都立大学名誉教授。専攻、近代日本政治史

橋本寿朗[ハシモトジュロウ]
1946年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。東京大学教授、法政大学教授などを歴任。2002年逝去

鷲田清一[ワシダキヨカズ]
1949年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。関西大学教授、大阪大学教授・総長などを経て、京都市立芸術大学理事長・学長、大谷大学客員教授。大阪大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

21
今日はこれに夢中だった。セゾンに堤さんがいてくれたからこそ、発展できた文化は確実にあったんじゃないか。濃いエピソードに酔った。2023/12/24

mam’selle

10
人間って何と自己矛盾に満ちた生き物なのか、というのが率直な感想。回を重ねる毎に微妙に異なる口述に、オーラルヒストリーならではの真実が迫力を持って読む者に迫り来る。辻井喬と堤清二の人生に去来した歴史的人物の数々、圧巻でした。しかし最後のたか雄氏の後書きのインパクトは驚き。既視感の無い堤清二を初めて発見した。2015/12/01

チェアー

6
堤清二と辻井喬のオーラルヒストリー。反逆と自己否定がキーワードだったと読み、セゾン文化の核心が少しわかったような気がした。いまは表面的にはセゾン文化は消えたように見えるが、人の心には生き続けている。そこは他の百貨店とはまったく違う。彼は概念としての消費者は分かっても、ナマの消費者は見えていなかったのではないか。この本には消費者の姿はほとんど見えない。理想の消費者を想定し、あるべき「まち」をつくる。しかし、できてしまうと飽き、今度はそれを否定した新たな文化を作ろうとする。その繰り返しだったのかも。2016/02/02

とんこつ

5
堤さんの仕事を同時代的に体験していない自分にとって、経営者でありながらこれほど自覚的に文化活動に参画している人というのは稀有な存在に感じる。自ら文学作品を紡ぎ、またパトロンとしてアートにも入れ込む。しかもそれが、王道の中世から近代の西洋絵画などではなく、ヨーゼフ・ボイスや武満徹といった前衛的な現代アートなのだから俄然興味が湧く(現代アートは個人の趣味に過ぎないということだったが)。大きな時代のうねりのなかを生きてきた堤さんの言葉に触れていると、イデオロギーではなく、魂で共鳴することの大切さを感じる。2020/10/18

犬養三千代

3
堤さんも辻井さんも好ましい。弟さんと比べるからなのかな。堤一族のドロドロよりも内面を見つめた、見つめる事ができたのは辻井喬があったからなんだ。2017/01/05

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