消滅―VANISHING POINT

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消滅―VANISHING POINT

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  • サイズ B6判/ページ数 523p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120047640
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

超巨大台風のため封鎖された空港。別室に集められた11人の中に、テロ首謀者がいるというらしい。閉鎖空間で推理合戦が始まった!

内容説明

202X年9月30日の午後。日本の某空港に各国からの便が到着した。超巨大台風の接近のため離着陸は混乱、さらには通信障害が発生。そして入国審査で止められた11人(+1匹)が、「別室」に連行される。この中に、「消滅」というコードネームのテロを起こす人物がいるというのだ。世間から孤絶した空港内で、緊迫の「テロリスト探し」が始まる!読売新聞好評連載小説、ついに単行本化。

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
1964年宮城県生まれ。早稲田大学卒業。92年、日本ファンタジーノベル大賞最終候補作『六番目の小夜子』でデビュー。以降、ミステリ、SF、ホラーなど幅広い分野で精力的に執筆活動を行っている。2005年、『夜のピクニック』で本屋大賞、吉川英治文学新人賞を受賞。06年『ユージニア』で日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。07年『中庭の出来事』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

393
恩田陸は新作を中心に結構読んでいる作家です。今日は仕事で遠出をしたので523P一気読みしました。恩田陸らしい内容で十分楽しめたのですが、ここまで頁数が必要だったのかは疑問です。また本作は新聞小説ですが、実際新聞紙面で完読した人はほとんどいないのではないかなぁという気がします。前衛的な舞台で取り上げると、面白いんでしょうネ!2015/11/09

風眠

290
「この中にテロリストがいます」容疑がかかった11人。連行された閉鎖空間、それぞれの推理。内に秘めた事情と思惑。何かを「破壊」するのではなく、何かを「消滅」させるテロを企てているのは誰か?そして国家最高機密の人型ロボット・キャスリンの登場。彼女が狂言回し。ピノコか『ガラスの仮面』のお手伝いロボット・ルルを最高峰の技術で進化させると、キャスリンになるようなイメージ。緊張の合間に挟まれる笑いの匙加減が絶妙。ほっこりという言葉は好きではないが「ほっこり」な結末。でも冷静に考えると言葉の壁が消滅する未来は、怖い。2016/05/24

つるちゃん0719

273
こんなに分厚いのに関わらず、すらすらと読めました、ワクワクというかドキドキした方が多く楽しい時間を過ごせました。しかし、オチが何とも言えず消化不良ですしたが…! 2017/10/12

紅はこべ

264
舞台は近未来っぽい。読者に名前が明かされる人物とそうでない人物の差はと考えていたのだが、それ程深い意味はなかったようだ。恩田陸らしい心理戦の舞台劇。「11人いる!」に鉄腕アトムが絡んだような。スコットはアサンジとスノーデンを合体させて、恩田陸好みに脚色した感じかな。2016/10/04

hiro

242
恩田さんの新刊。予約していた図書館で借りたとき、この分厚さに少し驚いたが、軽妙な会話文が多く、長さをあまり感じることなく読めた。近未来の空港(羽田?)が舞台。超巨大台風が日本を襲うとしている直前、海外から日本に帰国してきた11人が、入国審査でテロリストの疑いをかけられ、別室へ連れて行かれる。さて、この中にテロリストがいるのか。そして「消滅」というキーワードは何を意味しているのか。閉じられた空港の一室での個性的な11人の会話が面白く、舞台劇にしたら面白そうだ。‘ぶっちゃけ’若い女が一番ユニークで面白い。2015/10/17

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