日本一の清流で見つけた未来の種

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  • サイズ B6判/ページ数 181p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120047336
  • NDC分類 601.173
  • Cコード C0036

内容説明

自然を相手に、地域を相手に、本気でがんばっている人たち。日本一の清流・高津川の流域に、I・Uターンの人たちが入ってきた時、彼らが「食べていける社会システム」をつくりたい。それは衰亡の予感におびえる日本の各地域のモデルになるはずだ。藻谷浩介氏との対談を収録。

目次

藻谷浩介・天野礼子対談―日本の課題の“どまん中”
第1章 日本一の清流が育む天然アユ
第2章 幻の「匹見ワサビ」を復活させる若者たち
第3章 六七歳、「自然栽培」への転向
第4章 森の中で子育てを
第5章 日本中から生徒が集まる自動車教習所の秘密
第6章 「“森仕事”ひきうけ隊」の「もう一杯!」

著者等紹介

天野礼子[アマノレイコ]
1953年、京都市生まれ。中・高・大学を同志社で過ごす。2008年に養老孟司らと「日本に健全な森をつくり直す委員会」を設立。2009年夏に発表した「石油に頼らず、森林(もり)に生かされる日本になるために」が政府に採用され、農林水産省が「森林、林業再生プラン」をつくるに至る。NPO法人「日本に健全な森をつくり直す委員会」事務局長を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

30
7/18が対談を占める構成。島根県の高津川。一級河川にしてダムなし。清流でアユの川(9頁)。藻谷先生:生活が人間という生物の営みであることは理解しておいた方がいいという(26頁)。地方に若者回帰して自然エネルギー活用するほど、国際競争力には有利になるとも(32頁)。見方を変えることで都市と農山村のどちらが潜在力は高いか理解されるような対談(序章)。危ない場所にできた住宅を、空き家のタイミングで整理、新たな家は安全な場所に立地させれば安全(35頁)とも。2016/02/22

幹事検定1級

23
この本を読む前は清流といえば四国の四万十川と想像していましたが、中国地方の島根県に高津川という日本で最も水質に優れ豊かな自然が残っている清流があることを知りました。そしてその清流沿いでは市町村の過疎化が極端に進んでいることも。萩・津和野と言えばこの地方の代表的な観光地と思っていましたが、津和野にも過疎化の波が押し寄せていたのですね。東京大阪名古屋といった首都圏ではなく地方でどのように豊かな生活を築くことができるか、仕事に恵まれるか、教育に恵まれるか、課題はとてつもなく多いと感じました。(図書館本)2015/11/16

虎ボルタ

1
高津川流域。人々の意識、行動が素晴らしいなと思う。40年間有機農業を続けている吉賀町柿木村をはじめ、流域住民で農薬を一滴も川に流さないのは凄いの一言。藻谷さんとの対談も良かった。「里山資本主義」、再読したい。2016/05/20

gichoku

0
過疎という言葉ができた地域をなんとか存続させるための様々な実践例が載っている。ちょうど、地域を教材として若者に原体験を積ませつつ、地域の抱える課題に一石を投じるようなアイデアを考えている時でもあり、非常に参考になった。またじっくりと読みたいなと思うが、結局のところ、森林も河川も教育についても、生活ごとその課題にのめり込む人がいて、その人に加えて普段の生活をしながら少しずつ力を貸す人たちがいるという構図でないと、劇的には変わらないし、続かない。そんな印象を受けた。2018/04/22

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