藍のエチュード

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  • サイズ B6判/ページ数 347p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120046254
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

名門!?芸大剣道部。僕たちの青春が、ここにある。

著者等紹介

里見蘭[サトミラン]
1969年東京都生まれ。早稲田大学卒。2004年『獣のごとくひそやかに』で小説家デビュー。2008年『彼女の知らない彼女』で第20回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。剣道三段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiace9000

105
「藍」は剣道着・袴の色として凛々しさや飾らぬ潔さを象徴する。「エチュード」とは芸術では下絵・習作を、音楽では練習曲を、演劇では即興劇を意味するという。武道と芸術ー、その作品舞台は、東京藝術大剣道部。現部長の日本画専攻の壮介、弦楽専攻のお嬢様綾佳、はすっぱにも思える姉御肌の梨奈、3人の視点から語られる事件とトラブル。若者の成長譚は、人生のモラトリアム期特有の熱気と葛藤と青臭さを、爽やかに伝える。"いかにも感"強めのキャラ多めで、やや軽薄感はあるが、剣道を描くのではなく、剣道で描くエンタメ即興劇は楽しめた。2023/03/03

BlueBerry

69
敢えて言うなら漫画の「はちみつとクローバー」に似た感じかな。そこに剣道の要素を加えたのは海堂の「光の剣」にちょっと似ている。全体的な印象は「青が散る」に似た感じだったと思います。とりあえず強く引き込まれて読むと言うことはありませんでした。割と淡々と読み進んでラストも一応納得でした。こういう青春物は結構好きな筈なんだけどなんか盛り上がらなかったなあ(笑。序盤○中盤○ラスト○総合○2014/08/23

nyanco

62
芸大の剣道部、と言う設定が非常に魅力的、装丁もとても良く、キャラのイメージを非常に上手く捉えていて、読む前から非常にワクワクとさせてくれる。冒頭、未知なる場所:芸大が如何なるところかについての記述もとても良かった。剣道部の5人のキャラも非常に個性的で面白い。全体的にコミックっぽい感じはあるが、作品として面白く読めた。お嬢様・綾佳と貧乏学生・壮介のカップル、初々しいのが格差が仇となり…嵐の中、びしょ濡れになった唯と壮介、も、もしかして…と思ったら、予想通りの展開に。続→2014/08/29

りょうこ

58
剣道の描写が細かく、でも説明も細やかなのでわかりやすかった...と言うか思い出した(笑)ってか剣道やってなかったけど..薙刀はやってたのでほぼ用語は一緒なんだな..と。掛かり稽古とかね。芸術にたいしての心意気とかの方がどちらかというと自分には理解できなかったが、芸術家とはこれほどまでに身を削って作品を作り上げてるのだなぁ。アンパンマンマーチ最高!そして最後の唯のプロフィール!読んでよかったなぁ。の1冊になりました。2016/02/29

ゆみねこ

57
藝大の剣道部!読友さんの感想から手にしてみました。芸術と剣道、相反するように思えますが、中々どうして。個性豊かな剣道部の面々の芸術に向き合う姿勢、進路、恋、彼らのこれからをもっと見てみたくなりました。壮介の成長物語でもあるかな?誉田さんの武士道シリーズとはちょっと違いますが、こちらもお勧めです。2014/11/19

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