内容説明
女性を応援し続けて100年。日本社会の中で時代に翻弄され、日々悩みながら強く生きていく女たち―その変化と進化を、読売新聞家庭面の記事から読み解く。
目次
第1章 美を求めて(「型紙」付き記事で洋装普及;「アッパッパ」で洋装化 ほか)
第2章 母として(産児制限運動 軍が排撃;母子手帳「お国のため」 ほか)
第3章 働く女(断髪洋装 働く女の決意;女の壁解消 生涯の志 ほか)
第4章 政治への参画(米騒動 記事差し止め;「新婦人協会」設立 政治参加へ ほか)
第5章 食べる、暮らす(栄養不足 改善へ司令塔;混雑回避 食堂にサンプル ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スノーマン
25
昔は女生徒が新聞を読むと先生に叱られたという記述があり、新聞読め読めの現代と比べてびっくり。そんな時代に婦人対象の家庭面を作り身の上相談を行うなんて、相当斬新だったんやろうなぁ。その頃の悩みもやはり時代を感じる貞操観念。押さえつけられてぎゅうぎゅうになってもがく、その頃の女性たちあって、自由な今がある。わかってたつもりになっていたけど、読むと初めて知ることもたくさんある。いちいち本当に大変やったんやな。新聞好きなので、とても面白かったけど、贅沢を言うなら当時の記事をもう少し鮮明に見たかったなー。2014/06/20
ひま
4
読売新聞家庭面100年の歴史。最近のNHKの朝ドラが大正、昭和初期が舞台なものが多かったので、時代背景も知りたくて読んだら、戦前までだった。巻末の当時のレシピが美味しそうに思えたり、まずそうに思えたり。戦時中の農家への扱いが酷くて泣ける。キューピーの顔がリアル。戦後の復興まで読みたかったなー。2014/11/17
ともがら
3
キンセンカさんのコメントに賛同 にしても管理職を増やすとか、福祉や保育等の職種の待遇大幅改善がはかられるようになってほしいものだ2016/03/22
キンセンカ
2
女性は強くなった。 と言うより、元々強かったのが認識されるまでの歴史の本。2014/05/17
海
2
読売新聞家庭面の歴史。50年前からもう育児ノイローゼが社会問題になっていて対策を考えていたりと、今とあまり変わらないんだなあと思ったり。戦争の時期は家庭面もかなり言論統制を受けていて暗いのと、お上から与えられた「大和家」っていうキャラクターが怖すぎる。当時の一般庶民はこれを違和感なく受け入れられたのだろうか。2014/04/25
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