英国二重スパイ・システム―ノルマンディー上陸を支えた欺瞞作戦

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  • サイズ A5判/ページ数 476p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120045462
  • NDC分類 209.74
  • Cコード C0022

出版社内容情報

Dデイ成功の陰に、真の上陸地点からヒトラーの目をそらすべく、周到に嘘のタペストリーを織り上げた風変わりな5人のスパイがいた。

内容説明

「上陸地点はどこだ?」ヒトラーの目をそらすべく、偽ナチ・スパイたちが織り上げた壮大な嘘のタペストリー。

目次

新人たち
ちょっとした謎
ロマンとメス猫
挑発
ザ・クラブ
ガルボ、舞台に上がる
ポポフ、ショッピングへ行く
グレート・ゲーム
群れ
本物のスパイ、偽物のスパイ、二重スパイ〔ほか〕

著者等紹介

マッキンタイアー,ベン[マッキンタイアー,ベン] [Macintyre,Ben]
イギリスの新聞タイムズのコラムニスト、副主筆。長年、同紙の海外特派員としてニューヨーク、パリ、ワシントンに駐在。そのうち『ナチが愛した二重スパイ』(高儀進訳、白水社、2009年)は、コスタ伝記賞(2007年度)とギャラクシー英国書籍賞伝記部門賞(2008年度)にノミネートされ、『ナチを欺いた死体―英国の奇策・ミンスミート作戦の真実』(小林朋則訳、中央公論新社、2011年)はベストセラー第1位となった。ロンドン在住

小林朋則[コバヤシトモノリ]
翻訳家。筑波大学人文学類卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

21
いまではあまり考えられないことなのでしょうが、むかしはスパイの役割が非常に戦争などにおいては重要だった、ということがよくわかる本です。情報戦というのでしょうか、味方をも欺いて最後の決着をつけるといことなのでしょう。よほど管理をきちんとしていないと何が何だか分からなくなりそうな感じがします。ドキュメントとは思えない、読んでいて引き込まれてしまいます。2014/08/09

せいたろう

5
ノルマンディー上陸作戦にあたり偽情報を流したスパイたちのお話。 ドイツは「ストレート・シンク」(単純思考とでも訳すのか)その思考パターンまでイギリス側に読まれていた。 ハッキリとは解らないがジョニーイェプセンこの人がゲシュタポの拷問官に口を割らなかったおかげで数万の兵士が助かったのかも。こういう研究もまだまだあまりされてないみたいで今後歴史の再評価もあるのかもしれない。 ただ登場人物が膨大で作者が丁寧な解説は野暮ったいとでも思ってるのかとても読みにくい。 2019/05/28

mitsuru1

5
第二次大戦中さまざまな経緯や動機で英国の二重スパイとなりノルマンディー上陸作戦を成功に導くために偽情報を流して援護した五人のスパイとその監督官達の物語。逢坂スペインのシリーズに出てくる話が本当にあった事に極めて近いのに驚いた。大変興味深く面白く読みました。2013/11/22

ケニオミ

4
一人の二重スパイがドイツ軍に疑われ、拷問等で当作戦について白状すれば、二重スパイシステム全体が危機に瀕する。その中、薄氷を踏む思いで作戦を進めながら、様々な荒唐無稽なアイディアを追求するスパイの自由な心に惹かれました。二重スパイとして活躍した男性の多くが、社交的で、おしゃれ、女性好きというのは、スパイとして成功する特徴なのかもしれません。また、戦後の彼らの地味な生活を考えると、戦争という非常時が、そのような性格の持ち主に活躍の場を与えたのでしょう。ただ、ヒトラーとドイツ軍スパイ組織の無能ぶりは酷すぎです。2013/12/06

おこめ

2
事実は小説よりも奇なり。ノルマンディ上陸を成功へ導いた影の主役となるべき描かれ方をしているであろう点を差し引いても、彼らはあまりにお洒落で、スマートで、劇画的。それ故ジョニー・イェプセンがどうにか逃げて、誰に知られずともどこかで飄々と彼らしい華やかな余生を送ったことを願ってやまない。MI6贔屓から一気にMI5ファンへと転向した、そんなD-day75周年の幕開け。2019/01/13

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