戦争と外交・同盟戦略―検証 太平洋戦争とその戦略〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120045080
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C0020

出版社内容情報

日独伊三国同盟を中心に各国の思惑と内実を日・独・伊・露の気鋭の研究者が比較分析、第二次世界大戦を大局的に考察する論考集。

内容説明

日独伊三国軍事同盟を中心に、各国の戦略の思惑と内実を国内外(日・独・伊・露)の気鋭の研究者が比較分析、欧州と太平洋で起きた第二次世界大戦の全体像を大局的に考察する論考集。

目次

第1章 二〇世紀における日本の同盟政策
第2章 日独伊三国同盟とユーラシア大陸ブロック構想
第3章 ヒトラーの戦争目的
第4章 ドイツと三国軍事同盟
第5章 イタリアと三国軍事同盟
第6章 日本と三国軍事同盟
第7章 ソ連と三国軍事同盟―再検討の試み
第8章 日本から見たドイツの戦争
第9章 戦争終結をめぐる日本の戦略―対ソ工作を中心として
第10章 大戦略を考える―ビザンツ帝国を中心に

著者等紹介

三宅正樹[ミヤケマサキ]
現職:明治大学名誉教授。京都大学文学部卒業、京都大学大学院博士課程修了、文学博士(京都大学)、国立国会図書館調査局、神奈川大学を経て、明治大学教授、ウィーン、ハイデルベルク、ロンドンに留学、ベルリン自由大学客員教授、国際歴史学会本部事務局(ローザンヌ・パリ)理事を歴任

庄司潤一郎[ショウジジュンイチロウ]
現職:防衛省防衛研究所戦史研究センター長。筑波大学卒業、同大学院修了(修士)。防衛研究所助手、その後所員、主任研究官、第1戦史研究室室長、戦史部上席研究官を経て現職

石津朋之[イシズトモユキ]
現職:防衛省防衛研究所戦史研究センター国際紛争史研究室長、拓殖大学、放送大学非常勤講師、「歴史と戦争研究会」代表。獨協大学卒業、ロンドン大学キングスカレッジ大学院修了、オックスフォード大学大学院研究科修了。ロンドン大学キングスカレッジ名誉客員研究員、英国王立統合軍防衛安保問題研究所(RUSI)研究員、防衛研究所戦史部第一戦史研究室長を経て現職

山本文史[ヤマモトフミヒト]
近代史研究家。獨協大学卒業、獨協大学大学院修了(修士)、シンガポール国立大学大学院修了(博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワッキー提督

3
手堅い論考が多かった印象があるが、その中でも日独伊三国同盟へのソ連加入問題に力点が置かれているところを見ると、逆説的に短期的には日本にとって唯一の可能な道がそれだったのかという悲惨さを感じた。最終章のルトワックの論考は、1巻と同じく海外の有名論客を強引に組み込んだ印象が強い。図書館にて。2021/09/30

wuhujiang

0
今回は外交が中心で、日独伊三国同盟各国とソ連が主役。本書を読むと三国同盟が観念的なものにしか役に立たなかったこと、三国同盟締結時に日本が期待していた三国+ソ連の同盟が成立の余地が実際は成立余地がなかったとはっきりする。太平洋戦争の主敵であった英米中の認識/戦略を誤ったことの研究も盛んだが、同盟国であった独伊や潜在敵国であるにも関わらず「奇妙な中立」を保っていたソ連に対して、当時日本指導部がどう認識しており、なぜ誤った判断をくだしてしまったのか研究が進む必要があると感じた。2021/09/26

unflyable

0
日独伊三国同盟は戦略的にどのような価値があったのかをその意図を含め分析した論文集。この同盟は「同床異夢」と評されるが文字通りそうだったと言うのが浮彫りになっている。ソ連への牽制を意図したドイツ。ソ連との連繋を視野に入れた日本。互いに異なる見解を持っていても当時の情勢によりなんとなくまとまってしまったのが複雑怪奇なところ。しかも、大して役に立たないのに無駄に互いの外交政策を拘束させてしまったのが皮肉だった。あと、イタリアが日本にどれだけ価値を見出していたのかという論文は珍しく面白かった。2018/07/24

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