出版社内容情報
男と女と世界の物語。ルポルタージュと小説を往還する気鋭の若手作家だからこそ描ける、見たこともないリアルな世界がここにある。
内容説明
サンファンのジャグジーで彼女を口説くとき、アムステルダムの乞食は笛を吹いた。ふられた黒人はカクテルストローを鼻に刺し込み、エストニアの妻は編み棒片手に夫を持っている。青年は生きてアフガニスタンから戻った。男と女と世界の物語。ルポルタージュと小説のボーダーをしなやかに跳び越える異色の短篇集。
著者等紹介
藤野眞功[フジノミサオ]
1981年、大阪生まれ。その後、埼玉で育つ。成蹊大学卒業後、出版社勤務を経て著述業。雑誌を中心に活動し、ルポルタージュや小説を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たくーん
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ちょっとした小話集。面白いところもあるが小説かルポタージュなのかわかりづらい作品も少々。この人の本の面白みははやはりノンフィクションに限るのだろう。またバタスの圧倒的な世界観には勝てず。やはり、バタスの登場人物、世界などのネタが素晴らしすぎたのだろうか?!次回作に期待したい。2015/05/17
Rockwell
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レビューは後日、気持ちが元気なときに。2015/03/16
rinpei
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文章も論理も独りよがりなところがある。ご本人の中では的確な表現、理路整然とした説明なのかもしれないが、読み手の私は蚊帳の外にいるようで。それでも魅力を感じるのは、言葉や考え方のベースに、私には縁遠い現場に実際に行って見聞きしたこと、あるいは私には考えられないことを体験したことがあるからでしょう。作中に「世の中には、個別の経験を通してしか結論は生まれず、結論に正当性を与えるのもまた経験であると信じる人々がいる」とあるが、私はそうは信じないが、それでも経験に裏打ちされた言葉や考え方には敬意を表したい。2014/08/09
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