内容説明
2011年春、著者は体調に異常を感じる。快方に向かうも、翌年11月、やはり体調を崩して入院していた夫が退院したまさに翌日、救急車で都内の病院に搬送され、そこで末期がんの宣告を受ける。…家族や友人の支援に励まされ、残された日々をいとおしみながら著者は人生最後の「フィールド・ワーク」を決意する。フィールドからイスラームを探求した研究者の目。
著者等紹介
片倉もとこ[カタクラモトコ]
1937年奈良県生まれ。2013年2月23日逝去。1972年東京大学大学院修了。理学博士。津田塾大学教授、国立民族学博物館教授、総合研究大学院大学教授、中央大学総合政策学部教授、国際日本文化研究センター所長を歴任。国立民族学博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。専門は文化人類学、地理学。イスラーム圏を中心にフィールド・ワークに基づく研究を行った。文化庁、国土庁、通産省、文部科学省の審議会委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ばなな
5
ガンと共に人生を過ごす。イスラムと出会い考え方が変わってきた。そんなにあくせくして働かなくても…でも、世界が慌ただしく動いているけど「ゆとり」が欲しいよね。うん、そう思う。砂漠も沙漠って知ったし。イスラムなのにどうしてクリスマス?の理由も知った。片倉さんみたいな生き方っていいね。この本だけど図書館にリクエストして約半年…同県内の他の市からわざわざ借用してくれた。感謝と共に、この本と出会えて良かったと思う。今度、アラビア・ノート読んでみたい。2014/01/22
non
0
('13-84)何故読みたかったの?断念しようと思いながらも少しずつ読了。私が惹かれたのは第二部だったよう。断念しないでよかった。イスラムのことも気になる。‘仕事と遊びしかやってない人のことを、「まだ子どもだねえ」と表現~理屈抜きに生をいつくしむのが大人のすること’ゆとり+くつろぎ-りくつ=ゆとろぎ、いいね。‘誤解して結婚して、理解して離婚となりました(木村尚三郎)’2013/06/17